大引けの日経平均は527円高の3万5,577円、TOPIXは11ポイント高の2,494ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は551、下落銘柄数は1,058。出来高は18億3,821万株、売買代金は5兆496億円。
日経平均は連日の高騰。
指数寄与度の高いファーストリテイリングの好決算やマイナス金利を敬遠した家計資金がインフレ資産シフトを本格化し始めているという期待も寄与した。
そして、日経平均は今年に入ってから急騰しているが、1月2日に最高値を更新したNYダウに比べてまだ出遅れという観点から外国人投資家による買いも意識され、任天堂や富士フイルム、リクルート、TDKといったクオリティストックが高い。
富士ソフト(9749)は上場の是非を検討すると報じられ、一時ストップ高となった。大株主のアクティビスト(物言う株主)が資本効率の改善を求めており、複数の外資系投資ファンドからは非公開化の提案を受けている。上場廃止する場合、買い取り価格にプレミアムが付くことが期待された。
反面、東証プライム市場全体では下落銘柄の方が多かった。
米国の銀行決算を控えて、邦銀が売られた。
SBIや大和証券など証券株も安い。
セブン&アイは海外コンビニ事業の営業利益予想を下方修正したことで下落した。
ディップは業績下方修正でストップ安。
北越コーポや中越パルプといった紙パルプ株が安い。
業種別上昇率上位は鉱業、その他製品、精密、サービス、卸売で、下落率上位は証券、紙パルプ、銀行、空運、電力ガス。(W)