TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 高田審議委員の講演で小幅高となった場面もあったが、オープンAIの競争激化報道で再び下向きに
速報・市況2024年9月5日

☆[概況/大引け] 高田審議委員の講演で小幅高となった場面もあったが、オープンAIの競争激化報道で再び下向きに

大引けの日経平均は390円安の3万6,657円、TOPIXは12ポイント安の2,620ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は784、下落銘柄数は804。出来高は16億273万株、売買代金は4兆2,056億円。
米国でエヌビディアは司法省から文書提出命令を受けていないとコメントしたが、AMDがエヌビディアのAI専門家を引き抜いたことによる競争激化が警戒され、エヌビディアの株価は続落となった。
そのため、東京市場では東京エレクトロンを始めとした半導体関連への売りが続き、1ドル=143円台の円高も影響し、日経平均は取引開始早々に688円安の3万6,359円となった。
日銀の高田審議委員が講演で、今後も段階的に利上げを進めるべきだという姿勢を示したが、市場の動向にも配慮を見せたため、日経平均は一時小幅高に戻した場面もあった。
だが、ウォールストリート・ジャーナルが、エヌビディアなどが出資を協議しているオープンAIはスタートアップ企業との厳しい競争に直面していると報じたため、AIに関して横綱相撲や左うちわが続かないのではという見方や収益性の低下が警戒され、東京市場の半導体関連が売られ、後場の日経平均は再び下値模索となった。
円高でトヨタも安い。
日経平均に採用が決まった野村総研は高いが、同じく採用が決定した良品計画は中国リスクが重石となり下落した。パン・パシフィック・インターナショナルは日経平均への採用予想が外れ失望売りとなった。
ACCESS(4813)は、NTTや米IP infusionなど9社の技術や製品を組み合わせて、毎秒400ギガビットの高速なデータセンター間接続を実現する体制を構築したと発表したことで急騰した。従来と比べ、データーセンターの構築運用コストを50%、消費電力を40%削減できる。NTTが開発を進める光技術による次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」のネットワークソリューションに利用される。

業種別下落率上位は保険、医薬品、海運、輸送用機器、小売で、上昇率上位は倉庫運輸、食品、陸運、空運、建設。(W)

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