大引けの日経平均は241円高の3万9,583円、TOPIXは15ポイント高の2,809ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は660、下落銘柄数は925。出来高は17億1,853万株、売買代金は4兆2,833億円。
四半期末と月末で輸入企業からのドル買いが入り、円相場が1ドル=161円台となった。
日銀は円安に歯止めを掛けるために7月末の決定会合で追加利上げを講じるのではないかという憶測から、銀行株と保険株が買われた。
ソフトバンクグループは、医療データを人工知能(AI)で解析して患者一人ひとりに適した医療の提供を支援する合弁会社を米国のテンパス社と8月に立ち上げると発表したことで買われた。
次世代半導体の量産を目指すラピダスは、千歳市内で建設中の第1工場隣で計画されている第2工場で、回路線幅が1.4ナノメートル級の最先端の半導体の生産を目指す考えを示した。
これに触発され、検査装置のレーザーテックとアドバンテストが買われた。
ただ、米国大統領選の討論会でトランプ優勢だったため、日本は関税引き上げの悪影響を受けるという見方や、四半期末に際し、年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う株式の売りも影響したため、後場の日経平均は上げ幅を縮めた。
防衛関連の三菱重工が6月は上昇トレンドが続いたため、6月下旬から追い掛けてきたIHIが強張った。
三菱電機(6503)は、米レイセオンと、米空軍と米同盟国軍が運用するF-15戦闘機搭載レーダーの修理請負に向けた試験的な契約を締結したと発表したことで買われた。
KADOKAWAは、ハッカー集団の「ブラックスーツ」がサイバー攻撃の犯行声明を出し、身代金の支払いに応じなければ7月1日にデータを公開すると発表したため売られた。
業種別上昇率上位は保険、銀行、海運、鉱業、ノンバンクで、下落率上位は食品、空運、電力ガス、非鉄、水産農林。(W)