TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 365円高の2万7,883円。配当金の再投資に期待。ソフトバンクGとレーザーテックが買われ、自動車も高い
速報・市況2023年3月29日

☆[概況/大引け] 365円高の2万7,883円。配当金の再投資に期待。ソフトバンクGとレーザーテックが買われ、自動車も高い

大引けの日経平均は365円高の2万7,883円、TOPIXは28ポイント高の1,995ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,734、下落銘柄数は78。出来高は13億6,674万株、売買代金は3兆3,011億円。
米国株の小幅安を受けて、日経平均はもみ合いで始まったが、その後ジリ高となり、本日の高値圏で取引を終えた。
中国アリババグループが持ち株会社制に移行し、6つの事業会社がそれぞれ株式公開を目指すと発表したため、アリババ株が急伸し、ソフトバンクグループは含み益拡大が期待された。
ソフトバンクグループは昨年12月末時点で、アリババの持分比率が13.5%で、保有株式に占めるアリババ株の割合は12%だった。
日経平均の明日の配当落ちは258円程度と試算されているが、配当金の再投資が1兆円以上と見られていることも、日経平均の上昇に寄与した。
欧州連合(EU)が温暖化ガス排出をゼロとみなす合成燃料ならエンジン車も容認したため、トヨタ(7203)やホンダが上昇した。ドイツやイタリアなど自動車生産国が電気自動車への一本化構想に抵抗したからだが、EUは昨年、電力不足で1カ月の世帯電気代が10万円を超えるという事態を経験したことも、方針転換につながった模様。
レーザーテックは東海東京調査センターがレーティングを「Neutral」→「Outperform」に引き上げた。受注予想の急減やアプライド・マテリアルズのEUVダブルパターンニングに代わる新たな低コストパターニング技術を懸念材料に調整しているが、米エヌビディアや台湾のTSMCなど半導体関連4社によるAI技術活用の半導体フォトマスク製造期間短縮が実現すれば、マスク欠陥検査装置の需要拡大が期待できると判断した。
一方、日本郵船や岡三証券は下落し、楽天グループがさえない。

業種別上昇率上位は鉱業、ゴム、輸送用機器、紙パルプ、情報通信で、下落は海運。(W)

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