大引けの日経平均は405円安の3万2,490円、TOPIXは18ポイント安の2,260ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は498、下落銘柄数は1,264。出来高は11億2,516万株、売買代金は2兆9,627億円。
オランダの半導体露光装置メーカーのASMLが売られた影響で、東証では半導体関連が下落し、日経平均も調整した。
ASMLは通期見通しで、DUV(深紫外線)を光源とする露光装置は上方修正したが、EUV(極端紫外線)露光装置は下方修正した。経営陣が需要回復の時期は従来想定の年後半から遅れるという見方を示したことも下落要因となった。
ASMLの株価下落を受けて、レーザーテックやアドバンテストとEUV用マスクブランクスを手掛けているHOYA(7741)が売られた。
運用成績の悪化警戒からか、第一生命やT&Dといった保険株が安い。
一方、工業用水道管の老朽化が報じられたため、日本製鉄とJFEは買われた。
リョービは通期の業績予想と配当予想を上方修正したことで上昇した。
クリレスHDはいちよし経済研究所がレーティングを引き上げた。
グロース株が売られたため、大成建設や住友不動産、ローソンなど内需株に物色が向かった。
オープンハウス(3288)はモルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を新規に「Overweight」と発表した。今後は首都圏に加え、注力を開始した関西圏でのシェア獲得が業績を牽引すると期待感を表明した。
業種別下落率上位は精密、電機、機械、保険、サービスで、上昇率上位は鉱業、鉄鋼、不動産、海運、紙パルプ。(W)