大引けの日経平均は593円安の3万1,913円、TOPIXは29ポイント安の2,206ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は504、下落銘柄数は1,268。出来高は16億8,794万株、売買代金は4兆6,521億円。
日経平均は最近の急上昇が警戒され反落し、3万2,000円を割り込んだ。
先物取引のSQ(特別清算指数)算出の週の水曜日は波乱が起きることがあるため「魔の水曜日」と言われていることも不安視され、下げに拍車を掛けた。
主要な半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計が、2023年の半導体市場見通しを下方修正したため、レーザーテックやアドバンテストが下落した。
商社は利食い売りで反落。
塩野義製薬はクレディ・スイスが「NEUTRAL」に格下げし、カチタスはみずほ証券による投資判断引き下げが響いた。
こうした中、水素関連の川崎重工や三菱化工機、岩谷産業、トクヤマは物色された。
TOYO TIRE(5105)は、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」に引き上げた。米国では価格規律が想定以上に保たれていると述べ、中期では大型化が進む米国自動車新車市場において、強みを持つ大型タイヤのリプレース需要の構造的な追い風が続くと紹介した。
業種別下落率上位は機械、電機、医薬品、精密、繊維で、上昇はゴム。(W)