大引けの日経平均は712円安の3万8,102円、TOPIXは46ポイント安の2,700ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は336、下落銘柄数は1,265。出来高は15億7,082万株、売買代金は3兆6,272億円。
日経平均は大幅安となり、一時864円安の3万7,950円となった。
日銀総裁が国債買入の減額について、「減額する以上、相応の規模となる」と発言したため、月額6兆円の買入に対して、1兆円の減額では済まず2兆円という予想が増えた。ドイツ証券では3兆円と予想。
その他、日銀は利上げが遅れることで円安進行に拍車がかかる事態を避けるために、次回7月30日~31日の金融政策決定会合では、利上げも決定するのではないかという見方も一部で意識された。
先週金曜日は、日銀が国債買入の減額の具体策を先送りにしたため、次回の7月末の会合では利上げの同時実施は想定しづらいという見方から、不動産株が買われたが、9月に自民党総裁選が実施されるため、解散総選挙となると日銀は追加利上げを12月まで実施できなくなることから、7月に決定するという推測もあり、本日は不動産株が反落した。
6月30日の仏総選挙では極右政党が下院で最大勢力となると債務危機が発生する恐れがあることも不安要因となっている。
欧州関連としてソニーグループやファナック、マツダが安い。
一方、アップルのAI新商品の発表を受けて太陽誘電は5日続伸。
イビデン(4062)は3日続伸。四季報夏号は、エヌビディアの新型GPUに基板が採用されていると記載した。
業種別下落率上位は不動産、石油、鉱業、非鉄、精密で、上昇は医薬品。(W)