大引けの日経平均は293円安の2万7,528円、TOPIXは5ポイント安の1,941ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,073、値下がり銘柄数は1,015。出来高は16億7,382万株、売買代金は3兆7,420億円。
日経平均は8日続落。朝方は米国株反発に乗じたが売りに押された。
8月22日の横浜市長選で与党惨敗、9月3日に菅首相の総裁選不出馬を背景に、新総裁への期待から外国人投資家は8月第4週から9月第3週まで現物株と先物を合計で2兆2,938億円買い越したが、それらに手仕舞い売りが出ているのではないかと見られている。
武田は睡眠障害治療薬の臨床試験を安全性の問題から早期に終了するため、開発中止が警戒され下落した。
海運株が売られ、旅行関連も安い。
トヨタはJPモルガンが生産下振れを予想したことで売られた。
一方、金利上昇でメガバンクが買われた。
太平洋セメントの値上げ報道で、住友大阪セメントも大幅高となった。
中国がCO2削減のため、LNGの輸入を増やしていることが影響し、LNGは世界的に高騰しているが、電力小売会社が破綻すると大手電力会社はシェアを回復するという思惑から、東電は続伸。
LNGの権益を保有している三菱商事(8058)や三井物産も高い。
業種別下落率上位は空運、海運、輸送用機器、陸運、医薬品で、上昇率上位は鉱業、石油、銀行、電力ガス、ガラス土石。(W)