大引けの日経平均は823円高の3万3,519円、TOPIXは27ポイント高の2,373ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,058、下落銘柄数は540。出来高は18億5,915万株、売買代金は4兆6,357億円。
米国消費者物価の伸び率鈍化を受けて、利上げ局面は終了したという見方と共に、来年前半に利下げが開始されるという見方が浮上し、米国株が大幅高となったため、日経平均は800円を超える上げ幅となった。
米国でAI関連のエヌビディアが10日続伸となったため、AI向け高性能半導体向けテスタのアドバンテストを始めとした半導体関連が物色された。
ドラッグストアのツルハHD(3391)は非上場化を検討していて、11月下旬に一次入札を実施すると報じられ、急騰した。
ツルハの株式の12.84%を保有する香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントが、コーポレート・ガバナンス(企業統治)不全を理由に8月の定時株主総会で同ファンドが推す社外取締役の選任などを求める株主提案を実施し、すべて否決されたが、ツルハは非上場化により、アクティビストら株主対策から離れ、成長戦略に集中する狙いと伝えられた。
出光興産は自社株買いと1対5の株主分割の発表で人気を博した。
一方、米国長期金利低下で保険と銀行は下落した。
業種別上昇率上位は石油、精密、電機、ゴム、小売で、下落率上位は保険、銀行、電力ガス、水産農林、建設。(W)