TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 971円安。半導体関連が大幅続落。円高で輸出関連が売られ、食品は買われた
速報・市況2024年7月18日

☆[概況/大引け] 971円安。半導体関連が大幅続落。円高で輸出関連が売られ、食品は買われた

大引けの日経平均は971円安の4万126円、TOPIXは46ポイント安の2,868ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は467、下落銘柄数は1,137。出来高は17億6,450万株、売買代金は4兆6,658億円。
日経平均は1,000円近い下げとなった。
米国で半導体株が大幅安となったため、東京エレクトロンとディスコが大幅続落となり、レーザーテックは年初来安値を更新した。
オランダの半導体製造装置メーカーのASMLの4~6月期決算で中国向け売上高が大幅に増加し、売上高のほぼ半分を占めた。
米国の対中規制で、最先端の半導体製造装置は中国に出荷できないが、規制対象ではないレガシー(非先端・旧世代)向けが中国に買われているため、米国は規制を強化する模様。
東京エレクトロンも中国向けにレガシー半導体製造装置の出荷が多そうなので、規制強化の悪影響が大きいと危惧された。

その他、トランプ候補がドル高是正の意向を示したため一時1ドル=155円台半ばの円高となり、精密や機械、自動車が売られ、防衛関連も反落した。
反面、円高メリットでニトリとサイゼリヤに加えて、ニチレイ(2871)や山崎パンなどの食品株が買われた。円安により輸入穀物などの原料が高騰していたが、円安に歯止めが掛かれば、仕入れコストが低下すると期待された。
JIAは業績予想と配当予想を上方修正したが、ライツ・オファリングの実施により発行済株式数が約98%増加したことで株式需給の悪化が警戒されたことや、株主優待制度も変更したため売られた。
パルグループは6月末のサーバートラブルにより決算発表を延期しているが、延長後の提出期限が8月16日とされたため、発表日に関する不透明感が後退し、雑貨店「3コインズ」の業績寄与による決算発表が期待され、買いが入った。

業種別下落率上位は精密、機械、電機、輸送用機器、非鉄で、上昇率上位は食品、電力ガス、水産農林、紙パルプ、鉱業。(W)

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