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速報・市況2025年1月17日

☆[概況/大引け] IMFの経済見通しで日本が上方修正された場合への期待で下げ幅を縮めた

大引けの日経平均は121円安の3万8,451円、TOPIXは8ポイント安の2,679ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は688、下落銘柄数は891。出来高は17億5,408万株、売買代金は3兆9,481億円。
FRBのウォラー理事が16日に、インフレの緩和に注目し、インフレの動向次第では今年最大3~4回の0.25%ポイントの利下げがあり得るとも述べた。
日米金利差拡大から東京タイムでは一時1ドル=154円98銭まで円高が進み、前場の日経平均は500円を超える下げ幅となった場面もあった。
だが、中国の10~12月期のGDPが市場予想を上回ったことを受けて、後場は下げ幅を縮めた。
その他、国際通貨基金(IMF)が17日に公表する世界経済見通しで、日本が昨年末の補正予算の効果で成長率見通しが引き上げられた場合、欧州勢からの買いが入ってくるという見方も下げ幅を縮めた要因。
任天堂は「スイッチ2」を発表したがスペック(性能)や価格などの詳細は4月2日とまだ先のため売られた。発売が6月から7月と推測され遅いことも手仕舞い売りを誘発した。
だが、これに対してBofA証券は「スイッチ2」の価格は4万5千円前後と予想し、「スイッチ(有機EL)」の約3万8千円から上昇するが、ユーザー体験の向上を踏まえれば、依然魅力的と想定。RAMの拡大により競合並みのソフトウェアが稼働できる環境が整い、既存の任天堂ユーザーだけでなく、サードパーティタイトルを求めるコアゲーマー層も取り込みやすくなる。「遊べるゲームが少ない」という初期課題を解消できるだろうと解説した。
DeNAはゲーム「ポケポケ」のセールスランキングの低下で下落した。
日銀が来週利上げを実施しても次の利上げまで半年程度間が空くという見方で長期金利が低下したため、銀行株は値下がりとなった。
一方、日野自動車は三菱ふとうトラック・バスとの統合期待で続伸。
オークマは、モルガン・スタンレーMUFG証券が米国や日本の受注回復を見込み、投資判断を引き上げたことで買われた。
トランプ次期大統領が大統領令で暗号資産を国家的な急務ないし優先事項に指定する見通しで、国家ビットコイン備蓄の創設も検討されているとブルームバーグが報じたため、セレス(3696)が買われた。

業種別下落率上位はその他製品、保険、輸送用機器、海運、繊維で、上昇率上位は証券、鉄鋼、石油、ガラス土石、紙パルプ。(W)

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