大引けの日経平均は29円安の3万6,517円、TOPIXは2ポイント安の2,542ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は558、下落銘柄数は1,046。出来高は16億4,569万株、売買代金は4兆9,562億円。
NYダウが初の3万8,000ドル乗せとなったことを受けて、日経平均は前場に一時3万7,000円に接近した。
日銀金融政策決定会合は現状維持だったが、次回3月の決定会合では春闘の結果が判明しているため、マイナス金利の解除が実施されるのではないかという見方から、円高に振れ、日経平均も小幅安となった。
日銀の「展望レポート」では、物価上昇要因について「サービス価格の緩やかな上昇」が追記され、賃金と物価の好循環についても「こうした見通しが実現する確度は、引き続き、少しずつ高まっている」との文言が加えられた。
日経平均が小幅安となる中でも、さくらインターネットは大幅続伸で、日経平均採用期待のソシオネクストも続伸となった。
LIXIL(5938)は10~12月期業績見通しで買われた。
カルビーは不採算な商品を削減することで更なる収益性の改善の可能性があると野村証券は述べ、目標株価を引き上げた。
反面、エンプラスやSUMCOは反落し、トラック運転手の時間外労働の上限規制の4月開始を控えて、SGホールディングスや福山通運が安い。
業種別上昇率上位は精密、医薬品、食品、金属、空運で、下落率上位は電力ガス、陸運、繊維、海運、証券。(W)