12時39分時点の日経平均は364円安の3万9,732円、TOPIXは11ポイント安の2,719ポイント。
米国のエヌビディアは、中国国際金融が新規に「アウトパフォーム」と発表したため5日続伸となったが、マイクロソフトが2月27日に発表した「NetBit」という1.58ビットで作動するLLM(大規模言語モデル)の登場は悪材料と見られている。
従来は16ビットかそれ以上で推論計算するのが当然だったのが、1.58ビッドで可能になるのなら、消費電力も7分の1から数十分の1まで節減でき、計算に必要なメモリーも、高価なGPUもはるかに少なくて済むからだ。
生成AIに向け、巨額投資を行うと過剰投資になるという懸念も、半導体製造装置の株価下落と共に意識されそうだ。
後場の日経平均は3万9,700円の水準ではやや下値抵抗を見せた。
東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連と円高でトヨタなどの自動車株や海運株が安い。
一方、東京海上など保険株が買われている。
くら寿司(2695)は3月8日から31日まで「ちいかわ」とコラボしたキャンペーンを実施するため集客力が期待され上昇した。
業種別下落率上位は輸送用機器、海運、機械、ゴム、鉄鋼で、上昇率上位は保険、鉱業、空運、情報通信、サービス。(W)