12時37分時点の日経平均は1,134円高の3万7,861円、TOPIXは65ポイント高の2,666ポイント。
東海東京インテリジェンス・ラボは仮需の整理が進んだと指摘している。
先週末の信用買い残高は、前週に比べ9,086億円も減って、買い残高は3兆9,635億円となった。信用買い残高が3兆円台となるのは今年の2月2週以来で、週間で9,086億円も残高が減少するのは1996年以来で最大とのこと。
同じ仮需である裁定残高も、14日に発表された8月9日時点の裁定残高は株数ベースで2.82億株(差引)となり、今年に入って最も少ない残高だという。6月3日には8.59億株だった裁定残高なので、約3カ月で6億株近くも減少した計算になる。
これらにより、総じて仮需の整理が行われたため、短期投資家による負の影響が起き難い市場環境となったと推察している。
ディスコ(6146)はインドに現地法人を設立することが好材料視された。インドは政府主導で半導体産業の誘致を進めており、ディスコは半導体メーカー拡大の恩恵を取り込むことが期待された。
日立はみずほ証券がDX(デジタル変革)とGX(エネルギー転換による変革)の需要のけん引による持続的利益成長の可能性が一段と高まったと判断し、目標株価を3,300円から4,000円に引き上げた。
一方、防衛関連の三菱重工は利益確保の売りで伸び悩んだ。
海運株も一服。
業種別上昇率上位は石油、電機、非鉄、鉱業、銀行で、下落業種はなし。(W)