12時43分時点の日経平均は723円安の3万5,860円、TOPIXは48ポイント安の2,524ポイント。
所得税は給与が増えるほど税率が上がり、最高税率は45%(住民税の10%と合わせて55%)となっているが、株の売却益や配当にかかる金融所得課税は一律20%(所得税15%、住民税5%)となっている。
富裕層は金融所得が多いため、岸田氏は格差是正を目指し、前回の総裁選で見直しに意欲を見せたが、岸田氏が自民党総裁に選出された時から株安に拍車が掛かり、「岸田ショック」と呼ばれた。
そのため、首相就任後に「当面は金融所得課税に触ることは考えていない」と発言した。
今回の自民党総裁選では石破元幹事長が、当選すれば金融所得税強化を「実行したい」と発言した。
報道各社の調査で、自民党総裁選では石破・小泉・高市3氏による上位争いになっていて、石破氏がリードしているという報道も多かったため、株式市場では警戒感が募った模様。
後場の日経平均は引き続き3万6,000円を下回っている。
半導体関連とメガバンク、村田製作所、三井物産などが安い。
一方、東京都競馬(9672)が上昇。常磐興産が米投資ファンドにより買収され、上場廃止となるため、株主優待狙いの買いが東京サマーランドを持つ東京都競馬に向かうという見方もある。猛暑に対応して、東京サマーランドは開園期間を10月14日まで延長した。昨年は9月後半。
業種別下落率上位は保険、銀行、証券、電機、輸送用機器で、上昇は海運、水産農林、空運、陸運、小売。(W)