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速報・市況2025年2月19日

☆[概況/後場寄り] 追加利上げ警戒で三井不動産が下落。サッポロは質問状で上昇

12時40分時点の日経平均は167円安の3万9,104円、TOPIXは9ポイント安の2,766ポイント。
中立金利は、景気や物価に対して緩和的でも引き締め的でもない実質金利を意味する「自然利子率」に期待インフレ率を加えたもの。
日銀はこれまで、利上げをするけれども、中立金利よりは低い水準にあるため緩和的な環境は維持されると説明してきた。
高田審議委員は中立金利について質問されたが、「中央銀行が一定の中立金利の水準を示すことは、政策の柔軟性の観点からも課題がある」と述べ、具体的な水準を説明しなかった。
ただ、市場では日銀が考えている中立金利が上昇しているとなると、その分、利上げの到達点が高くなると懸念している。

株式市場では高田審議委員の講演を受けて、追加利上げが警戒され、日経平均は下落したが、債券市場では高田審議委員はタカ派と見られていることから想定内という見方で債券先物を買い戻す動きとなり、長期金利は低下した。

後場の日経平均は前引けとあまり変わらない水準。
ファーストリテイリングやソフトバンクグループが売られ、日銀による追加利上げへの警戒から三井不動産が下落した。
一方、サッポロHD(2501)は、投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズが、過去の海外買収が失敗したと批判し、取締役会の責任の在り方を厳しく問う質問状を送付したことが報じられ買われた。

業種別下落率上位は精密、輸送用機器、医薬品、卸売、非鉄で、上昇率上位は紙パルプ、金属、銀行、海運、石油。(W)

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