10時5分時点の日経平均は207円安の3万7,996円、TOPIXは6ポイント高の2,686ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は855、下落銘柄数は731。出来高は5億605万株、売買代金は1兆1,626億円。
先週末の米国株が反発したことを受けて、週明けの日経平均は朝方、156円高の3万8,365円となったが、すぐに戻り売りに押され、3万8,000円を挟んだ状態。
これに対して、保険や銀行株が買われているため、TOPIXは小幅高となっている。
11月第3週(18日~22日)に外国人投資家が日本株を現物で3,300億円売り越したが、みずほ証券ではドルベースの日経平均は約3カ月ぶりの安値に下落しており、「利食い」というよりは「損切り」だろうと指摘。
石破首相は11月29日、所信表明演説を行い、国会論争が始まるが、石破政権の政策は外国人投資家から評価されない状況が続くだろうとも述べている。
11月中旬から円高になったのは、年末を控えて、2024年のNISA枠(年360万円)を使い切った個人投資家の対米証券投資が減っているためとの指摘があるという。
資生堂(4911)が下落。11月29日に経営戦略説明会を開催し、2026年12月期までの業績目標と戦略を公表したが、2026年12月期の営業利益計画がアナリスト予想に届かない見通しのため、売られた。
オリエンタルランドが安い。クルーズ事業で東京都と連携を発表したが、材料視されなかった模様。先週、『ダイヤモンド・オンライン』は『『家族で20万円』出費も!もはや『小金持ち』しか楽しめなくなったワケ」という記事を掲載した。
フジクラが続伸。SMBC日興証券が「足元の業績は通過点」と述べ、目標株価を引き上げた。
サンケン電気は大規模自社株買いで大幅高。
業種別下落率上位は小売、精密、陸運、化学、倉庫運輸で、上昇率上位は保険、銀行、空運、電力ガス、海運。(W)