5月16日の米国株式市場は反落。
ホームセンターのホーム・デポはこれまで住宅リフォーム需要拡大の追い風を受けてきたが、高インフレと金利上昇で需要が減少し、2~4月期は既存店売上高が前年同期比4.5%減少し、通期予想も下方修正したため売られた。
スポーツ用品のナイキやディスカウントストアのターゲットなど他の消費関連も下落した。
バイデン大統領がG7広島サミットには出席するが、その後に予定していたパプアニューギニアとオーストラリアへの訪問は取り止めると発表した。
債務上限の引き上げ交渉が難航していることが外遊日程変更の理由で、野党と合意できなければ6月1日に米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る恐れが警戒され、米国株は一段安となった。
ナスダックでは製薬のホライズン・セラピューティクスが急落した。
連邦取引委員会(FTC)がアムジェンによるホライズン・セラピューティクスの買収を阻止するため訴訟を提起する見込みと報じられた。
連邦取引委員会が買収に反対しているのは、医薬品の開発競争が阻害され得ることが理由。
NYダウ工業平均は前日比336ドル(1.01%)安の33,012ドル。ナスダック総合指数は前日比22ポイント(0.18%)安の12,343。S&P500指数は前日比26ポイント(0.64%)安の4,109。
NYダウ採用銘柄はナイキ、3M、アムジェンなどが売られ、マイクロソフトやセールスフォース、IBMは買われた。上昇は3銘柄、下落は26銘柄。