5月24日の米国株式市場でNYダウは4日続落となり、ナスダックも続落。
英国の4月の消費者物価指数が前年同月比8.7%上昇となり、3月の10.1%上昇からは鈍化したが、市場予想(8.2%上昇)ほどには減速しなかった。
英国では6月22日の金融政策委員会で利上げが確実視されているが、その後も利上げが実施される可能性があるという見方から英国株が売られ、独仏株も下落したため、米国株も悪影響を受けた。
米国では債務上限問題に対する警戒感も続いた。
シティグループはメキシコのリテール銀行部門バナメックスについて、約1年にわたった売却努力を打ち切り、代わりに分離・上場を目指すことを明らかにしたが、実現時期は2025年にずれ込む見込みのため株価は下落した。
百貨店のコールズは第1四半期の1株利益が黒字となったため買われた。
ナスダックでは、アナログ・デバイセズが第3四半期(5~7月)の見通しで売られた。
NYダウ工業平均は前日比255ドル(0.77%)安の32,799ドル。ナスダック総合指数は前日比76ポイント(0.61%)安の12,484。S&P500指数は前日比30ポイント(0.73%)安の4,115。
NYダウ採用銘柄は3M、ウォルグリーン、IBMなどが売られ、セールスフォース、メルク、ユナイテッドヘルスなどは買われた。上昇は5銘柄、下落は25銘柄。