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インタビュー2023年1月19日

「ポイント」が日本を変える!! 貯蓄から投資「特効薬」の株価連動型ポイントとは?

STOCK POINT 土屋清美 代表取締役社長に聞く

すっかり日常生活に溶け込む「ポイント」が株式市場を激変させる可能性を秘めている。STOCK POINT代表取締役社長の土屋清美氏に話を聞いた。

ポイントと株式市場がどうつながるのか?
「貯蓄から投資へ」が浸透しない理由のひとつに「投資はわからない、怖い」といった心理的な不安がある。ならばポイントで、自己資金ゼロの状態で金融資産の価値が増減することを体験できれば、不安は和らげることができる。そして当社ではポイントと、実在する株式の株価とを連動させる世界初の「株価連動型ポイント」システムを開発し、StockPoint(ストックポイント)アプリとして提供している。

「株価との連動」について詳しく。
ユーザーは、買い物やサービス利用で付与された共通ポイントを原資に、アプリ上でStockPointに交換した上で、好きな企業など銘柄を選択。その後はポイントが企業の株価に連動して増減する疑似投資が体験できる。StockPointの運用アプリは現在スポンサー別に4種類あり、約70万人が利用している。

ポイントを使って株式を購入するサービス、または、ポイントを投資信託の値動きに連動させるサービスはほかにも存在するが、ポイントが個別企業の株価に連動し、さらには、希望すれば現物株にも交換ができるしくみはStockPointだけ。日本と米国で特許を取得している。

「ココカブ」では何ができるのか?
昨年11月に開始した「ココカブ」は「ファン育成」を強く意識したサービスで、コンタクトレンズメーカーのメニコン(7780・P)に導入していただいた。メニコンはClub Menicon(クラブメニコン)という独自のポイントプログラムを持っており、Club Meniconへの登録やアンケート回答者などにMENICOiN(メニコイン)というポイントを付与している。

ココカブは、このような「ハウスポイント」と発行会社の株価とを連動させるサービスであり、corporate(会社)とconsumer(消費者)の頭文字、ココと、カブの造語だ。消費者は、日常的に購入している製品や利用するサービスからポイントが自然にたまり、これが株価に連動することで会社への興味関心が高まり応援したくなる、そんな究極のファンコミュニティがココカブなら構築できる。

ココカブ導入企業のメリットは多いと感じる。株主優待のツールにもピッタリでは?
共通ポイントあるいは“選べる優待”を導入した企業の悩みは「流出」だろう。せっかくコストをかけて招き入れたユーザーが外部サービスを選択して出て行ってしまうよりも、自社内にとどまりファンに、さらには株主になってくれることを願う企業は多い。

メニコン向けのココカブは、基本的にはハウスポイントの利用者に向けたサービス。しかし先述した通りStockPointには既に70万人のユーザーがおり、株式投資や資産運用への関心が高いという特徴がある。彼らに上場企業の情報などを提供することで自然とその企業への興味関心をうながすようなアプローチは可能だろう。

StockPointもココカブも、ポイント運用については年齢制限がないこともメリットだ。
ユーザーからは「小学生の娘と一緒に交換先の会社を選ぶなどして楽しんでいる」という声も聞く。StockPointやココカブを現物株に交換する場合は年齢制限や証券口座開設といったハードルが出現するものの、株価と連動したポイントの増減を楽しむ投資シミュレーションとしては十分な機能ではないか。

消費者が企業を選ぶ、この行動はますます浸透していく。
投資は決して特別なことではない。誰もが普段の生活の中で特定の商品、つまり、企業を選んだり応援したりをしている。加えて近年はSDGs(持続可能な開発目標)の観点から商品を生み出すまでの過程がオープンにされたりと、消費者が企業を選ぶという行動はますます強まっていくだろう。企業と消費者との距離を近付けるStockPoint、あるいはダイレクトにつなげるココカブを多くの人に知ってもらいIR(投資家向け広報)ツールとしての存在価値を高めていく。

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