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銘柄・相場情報2024年9月24日

「半導体指数」と化した日経平均 5%→20%にウエートアップ

上がるも下がるも半導体関連次第といった様相の近年の日経平均。それもそのはず、「日経平均に占める日経半導体株指数採用銘柄のウエート」がここ数年で急激に高まってきている。東海東京インテリジェンス・ラボの鈴木誠一氏の試算によると、2015年1月末時点の5.5%から今年6月末で20.7%に達した。日経半導体株指数非採用のソフトバンクグループを加えれば、さらに高まることになる。

半導体関連株全体の上昇による効果に加え、22年秋から今春にかけての1年半でHOYA、ルネサス、レーザーテック、ディスコ、ソシオネクストと半導体関連株の指数新規採用が相次いだこともウエート押し上げ要因となった。21年秋に15%に到達した後、22年の夏場にはいったん10%に迫る調整があったものの、その後は今夏の20%乗せに向けて“右肩上がり”の上昇が続いた。足元は20%を割り込んでいるものの、前週末20日の銘柄別日経平均構成ウエートを見ると、(ファーストリテに続く)2~5位の東エレク、SBG、アドテスト、信越化の4銘柄だけで計17.65%に達している。

そうした背景から、AMD、ブロードコムやエヌビディアなど米国30銘柄で構成されるSOX(フィラデルフィア半導体株指数)と日経平均の連動性も非常に高い。例えば、日経平均が未曽有の暴落となった8月2、5日の直前もSOXは1日7.1%安、2日5.1%安となっていた。またSOX4.8%高を受けた翌8月16日の日経平均が1,336.03円高。7.7%安の翌9月4日が1,638.70円安。4.9%高の翌12日が1,213.50円高――といった具合。SOX指数のチャートは三角もちあいが煮詰まる格好となっており、この先どちらに放れるかが焦点となりそう。(K)