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コラム2021年2月1日

【本日のマーケット】2月1日(月)

2月1(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場でNYダウは反落となり、1ヵ月半ぶりに3万ドルの大台割れとなった。オンライン証券のロビンフッドが取引制限を緩和したため、ゲームストップと映画館のAMCエンターテインメントは急反発したが、投機的な取引が市場の混乱を招くと警戒された。なお、話題になっていたシトロン・キャピタルが発表したのは、「今後、空売りレポートは公開しない」という内容の発表。NYダウは620ドル安(2.03%安)の29,982ドル。ナスダックも反落。テスラやアップル、マイクロソフト、フェイスブックが下落。ナスダック総合指数は前日比266ポイント安(2.0%安)の13,070ポイント。

週明けの東京市場は、反発でのスタート。先週末に米国市場は大幅安となったが、日経平均は先週末にかけて2日間で1,000円近くの下落となっていたことから、リバウンド狙いの買いも入った模様。企業決算の発表で好決算企業に物色の矛先が向かい、NECが上場来高値更新、TOTOが大幅高。また、ZOZOは化粧品専門モールの「ゾゾコスメ」を展開することが好感されストップ高。日経平均は後場から上げ幅を拡大し、2万8000円台を回復。緊急事態宣言の期限を3月7日まで1カ月間延長する方針と報じられ、期間延長の効果で新規感染者数が減少し、経済回復への期待が高まった。大引けの日経平均は427円高の2万8,091円。売買代金は2兆5,118億円。TOPIXは21ポイント安の1,829ポイント。

新興市場も上昇。ジャスダック平均は反発。シンバイオ製薬が反発。J-TECは帝人からTOBが発表されてストップ高。テクノホライゾンとニッポン高度紙は好決算を受けてストップ高。一方でハーモニックドライブはナブテスコと提携解消で下落。マザーズ指数も反発。バルミューダとHENNGEが買われ、プロパティデータがストップ高。対して、Jストリームやベガコーポ、エーアイは下落となった。

チャート上では、寄りが安値の大陽線。25日移動平均線(2万7,954円)を上抜け、2万8000円台を回復。

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巣ごもり消費で昨年28%成長 「電子書籍」関連の投資着眼点
日本証券新聞2月2日(火)紙面1面TOP記事掲載

いちよし経済研究所 納博司首席研究員に聞く

出版業界唯一のシンクタンクである出版科学研究所が1月25日に発表した市場統計によれば、2020年の電子出版市場は前年比28%増の3,931億円。出版市場全体に占める電子出版の占有率は24.3%と、前年(19.9%)から4.4ポイント上昇し、ついに2割を超えた。この成長が著しい電子書籍市場の投資着眼点、注目株をいちよし経済研究所の納博司(なや・ひろし)首席研究員に聞いた。

支配構造変化の出版業界

――電子書籍市場が伸びている。

「『コミック(漫画)』と『文字もの(小説、教養書など)』に大別すると、電子書籍市場はスマホユーザーの隙間時間を取り込み、『コミック』を牽引役に拡大してきた。コミックは19年時点で既に市場全体(紙書籍と電子書籍の合計)の6割に達していた。これは26年には90%近くに高まると予想している」

「一方、『文字もの』も着実に成長しているが、市場全体(紙書籍と電子書籍の合計)に占める電子書籍の割合は19年で5%程度にとどまる。『文字もの』はコミックに比べ中小出版社が多いこと、コミックに比べてファイル転換費用がかさむことなどが理由。しかし、コスト面のデメリットは量的拡大によって吸収できると思われる。出版社側も大手を中心に電子書籍の価格を紙書籍並みに引き上げつつあり、中小出版社の電子書籍参入のハードルは下がってきている。これらを踏まえ、文字ものも26年には市場全体の24%を電子書籍が占めるとみている」

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今日の市況概況
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2月1日(月)☆[概況/大引け]

緊急事態の1カ月延長方針で感染者数減少期待から反発。NECは野村証券の格上げで急騰。ZOZOは「ゾゾコスメ」でストップ高。JCRファーマと村田製作は安い

大引けの日経平均は28,091.05円の427.66円高、TOPIXは1,829.84ポイントの21.06ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,336、値下がり銘柄数は769。出来高は11億4,553万株、売買代金は2兆5,118億円。
栃木県を除く10都府県が2月7日までの緊急事態宣言の期限を3月7日まで1カ月間延長する方針と報じられた。期間延長の効果で新規感染者数が減少し、3月8日に解除された後は経済が回復をたどるという期待から、日経平均は反発し2万8,000円を回復した。

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