2月8日(月)のマーケット
前週末の米国株式市場でNYダウは5日続伸。1月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比4万9千人増と、市場予想の5万人増を下回ったが、バイデン大統領が新型コロナウイルス経済対策について、大型財政出動の必要性を訴えたことが好感された。。NYダウは92ドル高(0.30%高)の31,148ドル。ナスダックは続伸。ズームビデオが上昇。オキュゲンは、インドの製薬会社バーラト・バイオテックが開発した新型コロナウイルスワクチン「コバクシン」の米国での展開で連携することで続伸。ナスダック総合指数は前日比78ポイント高(0.57%高)の13,856ポイント。
週明けの東京市場は、続伸でのスタート。米国での追加経済対策の早期実現期待から、日経平均は1990年8月6日以来、約30年ぶりに2万9,000円台を回復。買戻し需要も加速し、その後も上げ幅を拡大。ワクチンの普及期待もあり幅広い銘柄が上昇。TOPIXも2018年1月以来の高値水準となった。大引けの日経平均は609円高の2万9,388円。売買代金は3兆3,924億円。TOPIXは33ポイント高の1,923ポイント。
新興市場は小幅上昇。ジャスダック平均は続伸。綜研化学が通期業績予想と配当予想を増額修正しストップ高。アサカ理研は業績上方修正で上昇。フジタコーポが大幅続伸。一方でウエストHDと不二精機は下落。マザーズ指数は反発。JIG-SAWは10~12月期が急回復となりストップ高。直近IPO銘柄のQDレーザがストップ高。(※【動画】IPO情報局で配信中)対して、JTOWERは通期業績予想を据え置いたため大幅安。
チャート上では、大陽線を引きボリンジャーバンドの+2σ(2万9,404円)に急接近。ここをブレイクすると発散方向への動きも想定される。
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【実戦「新 株ことばアラカルト」 アク抜け】
日本証券新聞2月9日(火)紙面1面記事掲載
悪材料出尽くしで相場陽転
昨年2月26日、コロナ禍での株価暴落という激震が襲ってから、もうじき、丸一年。その後、日経平均は3月19日の取引時間中に1万6,358円まで突っ込み、市場関係者を震撼(しんかん)させました。しかし、そこから急速に立ち直り、6月初旬にかけて反騰第一波を形成。いったん調整を挟んだあと夏場から再上昇に転じ、11月初旬以降、半導体関連株を軸にスケールの大きい相場を繰り広げ、今年1月14日に一時2万8,979円台まで奔騰し、2月8日には、ついに30年ぶりに2万9,000円台へ駆け上がりました。
パンデミックによる歴史的なパニック相場と、大不況下での株価猛反騰というこの1年間の軌跡を振り返ったとき、つくづく株式マーケットは古さと新しさが同居する不思議で、かつ魅力的な世界であることを実感します。そこでは江戸時代の米相場に端を発した相場用語が折に触れメディアや市場関係者のコメントに飛び出してきました。
今回からスタートする「新・株言葉アラカルト」は1990年4月に日本証券新聞社が発刊した「株言葉ア・ラ・カルト」を新しい時代にマッチした内容へと大幅に加筆・修正した、30年ぶりのリニューアル企画。隔週掲載を予定しています。さぁ、今に生きる株言葉の妙をじっくり、ご堪能願いましょう。初回は「アク抜け」。
株式相場の調整が長期化して、にっちもさっちもいかなくなった完全な手詰まり状態に陥ったとき、それに追い討ちをかけるように悪材料が出る。逆にそれで『悪材料出尽くし』となり全般、これまでのモヤモヤがまるでウソのように解消する。こんな相場現象のことを、一般に《アク抜け》といいます。
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今日の市況概況
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2月8日(月)☆[概況/大引け]
日経平均は29,388円の609円高。米国追加経済対策の早期実現期待と日本の緊急事態解除地域の追加検討観測を好感。日本製鉄が業績上方修正で急騰。メガバンクの上昇も顕著
大引けの日経平均は29,388.50円の609.31円高、TOPIXは1,923.95ポイントの33.00ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,710、値下がり銘柄数は429。出来高は15億8,595万株、売買代金は3兆3,924億円。
米国の追加経済対策の早期実現期待と日本の緊急事態解除地域の追加検討の観測報道が好感され、日経平均は29,000円を回復し、さらに上げ足を強めた。
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