2月18日(木)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは3日続伸。1月の小売売上高が季節調整済みで前月比5.3%増と市場予想の1.1%増を上回ったことが好感された。通信大手のベライゾン・コミュニケーションズと石油大手シェブロンは、著名投資家ウォーレン・バフェット率いる投資会社のバークシャー・ハザウェイによる株式保有が判明したことで上昇。NYダウは90ドル高(0.29%)の31,613ドル。ナスダックは続落。テキサス州などで大規模な計画停電が始まった影響で、NXPセミコンダクターズは工場生産を休止したため下落。ナスダック総合指数は82ポイント安(0.58%)の13,965ポイント。
本日の東京市場は反発でのスタート。日経平均株価は寄り後に260円超の上昇で3万560円まで買われたが、上値は重く上げ幅を縮めマイナス圏での推移となった。上昇分の寄与は9日続伸となったファーストリテイリングで、1銘柄で169円の上昇寄与となり日経平均を下支え。日経平均よりもTOPIXの下落率が大きく、幅広い銘柄が利食い売りで下落となった。大引けの日経平均は56円安の3万236円。売買代金は2兆8,854億円。TOPIXは19ポイント安の1,941ポイント。
新興市場も軟調展開。ジャスダック平均は反落。CAICAが売られ、ハーモニックドライブやウエストHDが下落。一方で、「みんなの電子署名」の提供開始のベクターは2日連続ストップ高。田中精密は通期赤字幅の縮小見通しを発表し急騰。マザーズ指数は続落。QDレーザやGMOFG、ウェルスナビが下落。BASEやメルカリも軟調。対して、INCLUSIVEは堀江貴文氏への第三者割当増資を材料視し連騰。インバウンドテックやメタップスが大幅高。
チャート上では、5日移動平均線(3万120円)で下げ止まり。拡散方向での推移となっていたが、スピード調整からボリンジャーバンドの+2σ(3万394円)は割り込んだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【話題 バフェット銘柄、日米席巻】
日本証券新聞2月19日(金)紙面1面記事掲載
あれから半年、商社株高値続々
米国著名投資家・バフェット氏が再び話題を集めた。同氏率いるバークシャー・ハサウェイの昨年末時点での保有状況が判明したためだ。
17日の米国市場では、新規取得したベライゾンが一時5.7%高。同じくシェブロンも3.8%高まで買われた。ともにニューヨークダウ構成銘柄だ。一方で、一部売却(5,720万株、株価上昇で保有金額は増加)したアップルは一時2.8%安となり、ハイテク株の調整機運にもつながった。17日が「ニューヨークダウ高/NASDAQ安」となった背景に“バフェット効果”があったようだ(アップルはダウ採用でもあるが…)。
「日本のバフェット銘柄」といえば…。上場廃止後のタンガロイなどを除けば、初めて明らかになったのが、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、住友商事(8053)、伊藤忠(8001)、丸紅(8002)の大手商社5社。昨年8月31日(安倍前首相退陣表明の日)に表面化してから、もうすぐ半年となる。8月24日時点の5銘柄の保有状況は5.02~5.06%と全くの横並びだったが、各社の有価証券報告書を見ると9月末時点では、伊藤忠5.64%が最も高く、三菱商事5.32%まで若干差が開いていた。
18日は伊藤忠、三菱商、三井物が昨年来高値。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月18日(木)☆[概況/大引け]
ファーストリテの上昇効果で日経平均の下げは小幅だったが、幅広い銘柄が利益確保の売りで値下がり。金融や自動車、鉄鋼、電機が安い
大引けの日経平均は30,236.09円の56.10円安、TOPIXは1,941.91ポイントの19.58ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は406、値下がり銘柄数は1,713。出来高は15億7,991万株、売買代金は2兆8,854億円。
利益確保の売りが幅広い銘柄に出て、日経平均は続落となった。
詳しくはコチラ