2月22日(月)のマーケット
前週末の米国株式市場はもみあい商状。NYダウはほぼ横ばい。米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンが、1回目の接種後4週間に発症例を大幅に減らしたことが報告され、NYダウは一時154ドル高となったが、週末のポジション調整に押された。NYダウは0.98ドル高(0.00%高)の31,494ドル。ナスダックも買い一巡後は伸び悩み。アプライド・ マテリアルズは決算がアナリスト予想を上回ったことで買われた。対して、追加経済対策による国債増発観測で長期金利が1.34%となったため、高PER銘柄のアマゾンは売られ、フェイスブックも安い。ナスダック総合指数は前日比9ポイント高(0.07%高)の13,874ポイント。
週明けの東京市場は反発し、大きくギャップアップでのスタート。一時は440円高の3万458円まで上昇を見せたが、高値警戒感から徐々に上値は抑えられた。大引けの日経平均は138円高の3万156円。売買代金は2兆4,636億円。TOPIXは9ポイント高の1,938ポイント。
新興市場も共に反発。ジャスダック平均は4日ぶりに反発。シンバイオ製薬が買われ、フェローテックは東海東京調査センターによる目標株価引上げが材料視された。一方で東映アニメやアンビスは下落。マザーズ指数は3日ぶりに反発。ラクスが東証1部への市場変更決定で急反発。フィードフォースは業績上方修正でストップ高。KaizenPFは大幅高。対して、BASEやミンカブは下落。
チャート上では、ギャップアップで5日移動平均線(3万234円)を上抜き上昇を見せるも上値を抑えられ陰線。終値では5日移動平均線を維持できなかった。先週末19日にも下支えとなった一目均衡表の転換線(3万32円)が機能するか注目される。
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【実戦「新 株ことばアラカルト」② フシ】
日本証券新聞2月24日(水)紙面1面記事掲載
指数、銘柄ごとのハードル TOPIX、騰勢拡大へ
相場には、それを超えると、動きが変わる「フシ目」があります。日経平均が2月15日、3万円大台に乗せ、心理的なフシ目(=関門、正念場)と意識される水準を30年半ぶりに奪回。日経平均もさることながら、ここからの全体相場を探る指数としてマークしたいのは時価総額ベースで示されるTOPIXの動きです。
TOPIXは長らく2018年1月に記録した1,911.07ポイントという終値ベースでの高値が分厚い「上値の壁」として立ちはだかっていましたが、2月8日についに突破(別掲の週足チャート参照)。16日には取引時間中に1,974.99ポイントまで上昇(同日の終値は1,965.08ポイント)まで上昇しました。
18年1月高値の突破は、長期波動のフシ目突破を示唆するもの。株価は微調整を交えつつ、今後、株価は一段とスケールアップしていく可能性が強まってきました。なぜ、そう言えるのか。今回は、相場における「フシ」について考えます。
株式市場では相場の波に乗っていく「順張り」指向の投資家に対し、その裏を突く「逆張り」タイプの投資家がいます。昨年3月19日に日経平均がザラバ安値1万6,358円でボトムアウトしたあと、途中、何度か冷やっとする局面がありましたが、その波を乗り越えて前週15日、30年半ぶりに3万円大台を回復するまで基本的には上昇トレンドをキープ。
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今日の市況概況
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2月22日(月)☆[概況/大引け]
過熱警戒感から後場は伸び悩み。東京エレクやマネックス、空運、住友鉱山は高い
大引けの日経平均は30,156.03円の138.11円高、TOPIXは1,938.35ポイントの9.40ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,542、値下がり銘柄数は577。出来高は12億5,043万株、売買代金は2兆4,636億円。
先週末の日経平均が終値で3万円を割り込まなかったことや、米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンが1回の接種でも高い予防効果が得られたとのイスラエルの研究結果が注目され、週明けの日経平均は反発した。
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