2月25日(木)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは4日続伸となり史上最高値更新。米FDA(食品医薬品局)がジョンソン&ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンは有効性や安全性に問題がないとする資料を公表。他社のワクチンは2回の投与が必要だが、ジョンソン&ジョンソンのワクチンは1回でも大丈夫なことから、接種の加速が期待された。NYダウは424ドル高(1.35%高)の31,961ドル。ナスダックは3日ぶりに反発。テスラやエヌビディアが反発したが、新型コロナウイルスワクチンで2回接種が必要なモデルナは売られた。ナスダック総合指数は前日比132ポイント高(0.99%高)の13,597ポイント。
本日の東京市場は昨日の米国市場の上昇を好感して大幅反発でのスタート。昨日の下落分を埋める形で、寄り付きから3万円の大台回復。その後は1度も3万円の大台を割ることは無く堅調に推移。大引けの日経平均は496円高の3万168円。売買代金は2兆9,211億円。TOPIXは23ポイント高の1,926ポイント。
新興市場も反発。ジャスダック平均は反発。出前館やウエストHDが上昇。ヨシタケは株式分割発表を好感し急騰。一方でベクターとジオマテックは反落。NITTOKUは東海東京調査センターの格下げを受け下落。直近IPO銘柄のQDレーザ、WACULに買いが入った。ロゼッタは子会社がVR空間にリアルタイム翻訳システムを組み込んだことを材料視しストップ高。対して、INCLUSIVEは信用取引規制でストップ安。
チャート上では、昨日の大陰線を埋める形で、一気に5日移動平均線(3万50円)、一目均衡表の転換線(3万65円)を上抜け。昨年から続く月末大幅安のアノマリーが継続した格好。
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【キーワードは「賃貸不動産含み益」】
日本証券新聞2月26日(金)紙面1面TOP記事掲載
京阪神ビルディングの示唆するものは…
このところ空運や旅行、小売など“コロナダメージ業種”が一斉に見直されたなかで、不動産株にも見直しの目が向けられている。前日の三井不、住友不に続いて、25日は三菱地所も昨春来の高値を付け、中堅どころでは明和地所が2年半ぶりの高値に買われた。
また、(失敗に終わった)昨秋TOB(株式公開買い付け)後の反動安が続いてきた京阪神ビルディング(8818)も、24日の政策保有株売却、増額修正、自社株買い発表を受けて一時6.2%高となる場面があった。かねてこの株を買い推奨する野村証券は、24日付で「保有する投資有価証券にも含み益は多い」などと指摘したが、「にも」という表現の通り、最も含み益が多いのは、もちろん不動産だ。
賃貸等不動産の時価情報は各社の有価証券報告書に欄外注記されている。京阪神ビルディングの場合、約706億円だ。25日の急伸で時価総額800億円台回復したばかりの同社だけに、アクティビスト(ストラテジックキャピタル)が大量買いに動くのも、うなずけるところ。野村の指摘の通り、「資本効率向上」に乗り出してきたのだとすれば、さらなる株価評価も期待されてこよう。
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今日の市況概況
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2月25日(木)☆[概況/大引け]
接種1回で済むJ&Jのワクチンへの期待で米国株が上昇し、日経平均は前日の下げ幅を取り戻した。主力株が高い
大引けの日経平均は30,168.27円の496.57円高、TOPIXは1,926.23ポイントの23.16ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,384、値下がり銘柄数は708。出来高は14億6,095万株、売買代金は2兆9,211億円。
ファイザーとモデルナの新型コロナウイルスワクチンは2回の接種が必要だが、今後認可される見通しのジョンソン&ジョンソンのワクチンは1回の接種で済むため、接種の加速が期待され、前日の米国株が上昇した。
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