TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】6月9日(火)
コラム2020年6月9日

【本日のマーケット】6月9日(火)

6月9日(火)のマーケット                                                                   

昨日のNY市場ではNYダウが461ドル高。ナスダック総合指数は2月19日の史上最高値を更新して9924ポイントと大幅上昇。3月26日の終値6860ポイントからの上昇率は44.7%に達しており、V字型での反騰チャート形状となっています。9日・10日と開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)で、イールドカーブコントロールが議論される可能性があるとの思惑から米国長期金利が低下し、ドル売り=円高が進行。一時は107円台を付ける場面も見られました。昨日までの6連騰から、利食い売りが広がり日経平均は7日ぶりに反落。2万3000円を割り込む場面も見られましたが、大引けは87円安と小幅反落。昨日までの6日間の上昇幅1300円に比べると微々たるものでした。

新興市場ではジャスダック平均は小幅ながら3日続伸。テラやリプロセルが買われ、システムデイは上期上方修正で大幅高。共栄セキュリティは新型コロナウイルスによる悪影響は軽微と発表したことで上昇。対して、プロルート、ワークマンは反落です。マザーズ指数も堅調推移で3日続伸。アンジェスやPSSが買われ、オンコセラピーがストップ高と、バイオ関連株が物色されました。ナノキャリアも連日のストップ高。AIinside、FRONTEO、サーバーワークスは下落。

チャート上では高値圏での調整局面。騰落レシオは134%、25日移動平均線からの上方乖離も9.2%と幾分か過熱感も薄らぐ形です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メジャーSQ転機説は本当か!?
東海東京調査センター 鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリストに聞く
日本証券新聞6月10日(水)紙面1面記事掲載

足元でロールオーバー急進展中

9日の日経平均は7日ぶり反落。米国株高効果は円高・ドル安で減殺され、「3週間で3,000円高」を経ただけに一服を欲する局面でもある。そして足元でにわかに意識され出したのが12日の先物・オプション“メジャーSQ(特別清算指数)”算出日だ。ここまでの上げが売り方の買い戻しを原動力としてきた分、「SQでの先物買い戻し一巡が相場の転機になる」との解説も聞かれる。実際のところはどうなのか。この手の話題ならやはりこの人、東海東京調査センターの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト(写真)に話を聞いた。

――11日に最終売買日を迎える先物の6月限を売り建てていた向きは、SQに向けて買い戻しに動くことになるのか。

「需給面で大きな影響は生じないだろう。ここにきて限月間スプレッド取引の商いが増えてきた。TOPIX先物は前週末からで、日経平均先物は8日からだ。前者は9日、後者は10日がピークになるとみている」

――何を意味する?

「6月限(当限=とうぎり)を買い戻す一方で9月限(期先)を売り建てる『ロールオーバー』の活発化を示している。これは、買い戻しで決済せずに売りポジションを先送りするものだ。そもそも大きく積み上がった先物売りにしても、3月限が当限だった時に売り建てられたものが主体で、6月限にロールオーバーされた経緯がある」

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6月9日(火)☆[概況/大引け]

FOMCを控え一時107円台の円高。日経平均は23,000円割れた後に下げ渋り。輸出関連や海運が安いが、食品と建設は上昇

大引けの日経平均は23,091.03円の87.07円安、TOPIXは1,628.43ポイントの2.29ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は853、値下がり銘柄数は1,219。出来高は15億2,158万株、売買代金は2兆5,070億円。
9・10日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)でイールドカーブ・コントロール措置導入が議論されるという見方から米国長期金利が低下したため、ドルが売られ1ドル=107円台に円高が進行した。
円高が警戒され、日経平均は2万3,000円を下回った場面もあったが、大台の水準では下げ渋りを見せた。

詳しくはコチラ

関連記事