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コラム2020年8月17日

【本日のマーケット】8月17日(月)

8月17日(月)のマーケット                                                                   

先週末の米国市場でNYダウは小反発。経済指標がまちまちとなり、経済対策を巡る協議が難航している事も重石となりました。8月のミシガン大学消費者信頼感指数は72.8と7月の72.5から小幅上昇し、市場予想の72.0を上回った。7月の鉱工業生産も3.0%増加し、市場予想の2.8%増を上回ったが、7月の小売売上高は前月比1.2%増と6月の同8.4%増から大きく減速、市場予想の1.9%増も下回った。ナスダックは小反落。マイクロン・テクノロジーズが売られ、アマゾンやアルファベットは小幅安でした。内閣府が本日の寄り付き前に発表した4~6月期の実質GDP成長率は前期比7.8%減。前期比年率換算では27.8%減とリーマン・ショック直後の2009年1~3月期の17.8%を大幅に越える「戦後最悪」の落ち込みとなった。本日の東京市場はこの発表を受けて、朝方こそ織り込み済みで下げ渋ったものの、個人消費の先行きが懸念され下げ幅を広げる展開となりました。大引けの日経平均は192円安の2万3096円と5日ぶりに反落。

新興市場はもみ合いの展開。ジャスダック平均は小幅反落。ワークマン、出前館が下落。対して、SEMITECは体温計向けセンサー特需による好決算でストップ高。フェローテックは通期営業増益予想で急騰。マザーズ指数は小幅ながら3日続伸。データホライゾンはDeNAとの資本業務提携を受けてストップ高。BASEは上期営業黒字となりストップ高。また、トレンダーズは自社株買いを発表しストップ高です。一方でメドピアが反落し、ITbookは赤字決算でストップ安。

チャート上では、5日移動平均線(2万3045円)での下げ止まり。2万3000円の節目やボリンジャーバンドの+1σ(2万2975円)をキープ出来るか注目です。

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NEW乾坤一擲(55)
日本証券新聞8月18日(火)紙面1面記事掲載

記録的反騰 「もうは、まだなり」

日経平均が3月19日にザラバ安値1万6,358円で底を叩いてから、ほぼ5カ月が経過した。

1~2カ月程度ならともかく、5カ月という期間は投資家自身の投資判断の良否が十分に検証できる長さだ。

この5カ月間、株価が勢いよく上昇するたびに「深刻な景気・企業収益という実態からかけ離れた展開」といった警戒論が飛び出してきたのは周知の通り。斜(はす)に構えたメディアやエコノミスト、それにストラテジストの間からは株価バブル説さえ浮上している。確かに、足元の業績は厳しい、前週末で発表を終えた上場企業の1Q(4~6月期)決算は営業利益が前年同期比40%近い減少となった。しかし、この落ち込みにとらわれていると、相場にはついていけない。

弱気派の警戒論を尻目に、日経平均は3月のザラバ安値から8月14日の取引時間中高値2万3,338円まで、ざっと7,000円上げた。上昇率は42%に及ぶ。

2012年11月からスタートしたアベノミクス相場を振り返ると、今回の上げ幅は圧巻だったアベノミクス相場第一波(12年11月15日~13年5月23日)の7,258円に次ぐ。上昇率は第1波の83%には及ばないが、日銀の金融緩和(いわゆる『黒田バズーカ』)強化起爆剤となった14年10月~翌15年6月にかけての上昇第2波の43%に迫っている(当時の上げ幅は8カ月間で6,280円)。

強気派に軍配が上げった今回の記録的反騰は「不況下の株高」を絵に描いたような過剰流動性(=カネ余り)相場だ。この間のパフォーマンスが悪かった場合、投資戦略や戦術そのものが誤っていた、というほかあるまい。

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今日の市況概況
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8月17日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は192円安。4~6月GDPが前期比年率マイナス27.8%。リクルートや電通、医薬品が売られた。ホンダと日産は上昇。アニコムが高い

大引けの日経平均は23,096.75円の192.61円安、TOPIXは1,609.82ポイントの13.56ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は635、値下がり銘柄数は1,452。出来高は8億1,922万株、売買代金は1兆5,014億円。
取引開始前に発表された4~6月期実質GDPは前期比年率マイナス27.8%(市場予想はマイナス27.0%)となり、リーマンショックで経済が冷え込んだ2009年1~3月期のマイナス17.8%よりも悪化した。
GDPの悪化は織り込み済という見方で、相場は序盤、軽微な下げにとどまったが、消費の落ち込みが続くと警戒され、軟調となった。

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