10月26日(月)のマーケット
前週末の米国市場でNYダウは反落。インテルが減益決算で急落し、アメリカン・エキスプレスも減益決算で売られた。アメリカン航空が赤字決算でボーイングからの航空機購入も延期したため、ボーイングも売られた。NYダウは一時213ドル安となったが、メドウズ大統領首席補佐官が追加経済対策の協議について「一両日中にも合意が得られると期待している」と発言したことを受けて、後半下げ幅を縮めた。。NYダウは前日比28ドル安(0.10%安)の2万8,335ドル。ナスダックは続伸。フェイスブックやAMDが高い。ギリアド・サイエンシズは、食品医薬品局(FDA)が初の新型コロナウイルス治療薬として「レムデシビル」を承認したことで買われたが、買い一巡後伸び悩んだ。ナスダック総合指数は前日比42ポイント高(0.37%高)の1万1,548ポイント。本日の東京市場は小幅高のスタート。米国大統領選挙が来週に近付いていることや、日本企業の決算発表が今週後半から本格化するため、様子見姿勢が強まり、方向感のない状態。大引けの日経平均は22円安の2万3494円。売買代金は1兆5929億円。TOPIXは6ポイント安の1618ポイント。
新興市場も軟調。ジャスダック平均は3日続落。ハーモニックドライブやセリア、まぐまぐが下落。一方、不二硝子はストップ高となったが、ユニセフがワクチン用に注射器10憶本を備蓄するとを材料視。マザーズ指数は4日続落。BASE、メルカリ、GNIグループが下落。対して、アンジェスやJTOWERは買われ、インパクトHDは双日との資本業務提携を発表して急騰。
チャート上では、5日移動平均線(2万3538円)に上値を抑えられる格好。商いも細くなっており方向感のない展開。
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【NEW乾坤一擲(64)】
日本証券新聞10月27日(火)紙面1面記事掲載
「檻の中のマンモス」 立ち向かう個人投資家
たまたま話題が古い「池の中の鯨(くじら)」に及んだ時のこと。「なつかしいね。それはボクが付けたんだよ」。真向かいに座っていた、大先輩に当たる記者が応じた。
東京日本橋の焼き鳥屋で2005年2月に開かれた弊社・編集OB会。こう語ったのは、その4年後の09年に89歳で他界した佐久間央(さくま・なかば)日本証券新聞社・元社長だ。
戦後の証券市場史では必ずといっていいほど取り上げられるのが「池の中の鯨」。1960年(昭和35年)当時、上場株式の時価総額に占める投資信託の組み入れ比率が10%を超えた。当時、日本経済新聞社に在籍していた佐久間氏は、そうした状況を、池(=株式市場)と鯨(=投資信託)に例えた。
まさか“名付け親”が元・証券記者で、かつ勤務先の元社長だったとは、その小宴まで全く知らなかった。鯨による需給のゆがみは、60年代半ばにかけて株式マーケットを圧した証券不況の伏線ともなった。
「鯨」を参考に、かつて筆者がひねり出したのが「檻(おり)の中のマンモス」。バブル崩壊後の閉塞(へいそく)状況で圧倒的な売買シェアを誇ってきた外国人投資家である。陳腐とみられてか、全然、浸透していないが、そのマンモスに、このところ変調がうかがえる。
外国人のシェア低下
現物と先物を合わせた外国人投資家の売買代金(2市場ベース)は3月時点で75%だった。ところが5月に70%台を割り、6月に67%台、9月に66%と低下。10月に入って第1週が65.9%、第2週は65.8%。以前のようなパワフルな動きはトーンダウンしている。
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今日の市況概況
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10月26日(月)☆[概況/大引け]
決算発表シーズンで様子見姿勢。ソフトバンクGが売られ、日本M&Aセンターも安い。一方、ソニーが買われ、村田製作は上方修正を好感
大引けの日経平均は23,494.34円の22.25円安、TOPIXは1,618.98ポイントの6.34ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は815、値下がり銘柄数は1,245。出来高は8億839万株、売買代金は1兆5,929億円。
決算発表シーズンを迎え、様子見姿勢となり、日経平均は小幅安で推移した。
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