11月10日(火)のマーケット
前日の米国市場でNYダウは急反発。ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの治験で感染を防ぐ有効性が90%を超えたという初期データを発表したことを受けて、経済活動の全面再開期待からNYダウは一時29,933ドル(1,610ドル高)と3万ドルに急接近。マイクロソフトやアップルなどの主力ハイテク株が下げ、終盤は上げ幅を縮少。NYダウは前日比834ドル高(2.95%高)の2万9,157ドル。ナスダックでは、巣ごもり需要で買われてきたネットフリックスやアマゾン、ズームビデオ、エクササイズバイクのぺロトン・インタラクティブは売られ大幅安。ナスダック総合指数は前日比181ポイント安(1.53%安)の1万1,713ポイント。本日の東京市場は、NYダウの急騰を受け2万5000円台でのスタート。寄り後には440円高の2万5,279円まで上昇。米国で経済正常化への期待から長期金利が上昇し、金融株が買われた流れを受けメガバンクが上昇。感染防止による外出抑制で売られてきた航空・運輸関連も大幅高。しかしながら、短期間で急上昇となったことで利食い売りに押されて伸び悩み、大引けの日経平均は6日続伸で65円高の2万4,905円。売買代金は4兆746億円。TOPIXは18ポイント高の1,700ポイント。
グロース株中心の新興市場は大きく反落。ジャスダック平均は5日ぶりに反落。出前館が大幅安となり、テラはストップ安。一方、不二硝子はストップ高。また、パチスロ関連のユニバーサルが大幅高。マザーズ指数は大幅反落。BASE、Jストリーム、すららネット等、コロナ禍で需要が高まった銘柄が急落。対して、駐車場のアズームは今期営業益倍増計画でストップ高。TKPも急騰。
チャート上では、長い上ヒゲを伴う大陰線。大きくギャップアップで2万5,000円台スタートとなったが、高値警戒感から上げ幅縮小。ボリンジャーバンドの+3σ(2万4,961円)で落ち着いた格好。
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注目記事 Pick up
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【怒涛のワクチン高 2万5,000円台奪回】
日本証券新聞11月11日(水)紙面1面TOP記事掲載
NYダウ 最高値一時更新 景気敏感・バリュー株にシフト
米医薬大手ファイザー社が最終臨床試験で新型コロナウイルス感染抑制に極めて効果的なワクチンを開発したと日本時間9日夜に発表。これをきっかけに、NYダウが一気に押し上げられ、取引時間中には前日比1,744ドル高(6.18%高)の2万933.83ドルと空前の3万ドルに肉薄した。終値でも834ドル高(同2.94%高)の2万9,157.97ドルと、2月12日に付けた2万9,551.42ドルに急接近(チャート参照)。
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今日の市況概況
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11月10日(火)☆[概況/大引け]
ファイザー製ワクチンの有効性が高く、日経平均は急騰したが、短期急上昇による高値警戒感とワクチン必要量に対する不足感から伸び悩んだ
大引けの日経平均は24,905.59円の65.75円高、TOPIXは1,700.80ポイントの18.90ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,337、値下がり銘柄数は788。出来高は20億6,535万株、売買代金は4兆746億円。
米ファイザーが共同開発中の新型コロナウイルスワクチンの感染予防有効率が90%超となったことでNYダウが急騰し、日経平均は寄り付きから25,000円乗せで始まった。
日経平均は朝方25,279円(440円高)まで上昇したが、短期急上昇による高値警戒感とリスク選好の一巡により、後場の日経平均は伸び悩んだ。
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