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コラム2021年4月22日

【本日のマーケット】4月22日(木)

4月22(木)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場は3日ぶりに反発。バイデン大統領が、就任100日以内(4月30日まで)にコロナワクチンを2億回接種するという目標について、今日中に達成できると発表。景気回復期待や正常化期待からビザやバンクオブアメリカ、ナイキ、クルーズ船のカーニバル、デルタ航空などが買われた。NYダウは316ドル高(0.93%高)の34,137ドル。ナスダックも反発となり、テスラや半導体関連のAMDが上昇。動画配信のネットフリックスは第1四半期決算で新規有料契約件数が市場予想を下回ったため失望売り。ナスダック総合指数は前日比163ポイント高(1.19%高)の13,950ポイント。S&P500指数は前日比38ポイント高(0.93%高)の4,173。

本日の東京市場は、米国市場の反発を受け大きくギャップアップでのスタート。前日までの2日間で1,176円の下落となっていただけに、自律反発狙いの買いも。世界的に半導体の需要が旺盛なことから、オランダの半導体製造装置メーカーのASMLが年間の売上高予想を1月時点の10%増収から30%増収に引き上げ、レーザーテックや東京エレクトロン、SUMCOなどの半導体関連銘柄が上げ幅を拡大。日経平均も前場半ばから一段高となり、2万9,000円台を回復した。また、前日に日銀によるETF買い入れが確認されたことで、市場には安心感も感じられた。大引けの日経平均は679円高の2万9,188円と大幅反発。売買代金は2兆2,746億円。TOPIXは34ポイント高の1,922ポイント。

新興市場も反発。ジャスダック平均は反発。イリジウム関連のフルヤ金属は6日続伸。シンバイオ製薬や田中化研が上昇。一方、環境管理センターが続落。マザーズ指数も反発。QDレーザが急反発。ビースリーは紫外線殺菌IoT新製品を発表し、一時ストップ高。対して、バンクオブイノベやリックソフト、TKPは下落。

本日は3銘柄がIPOとなった。マザーズに上場したビジョナル(4194)は、公開価格5,000円に対して43%高い7,150円で初値形成。会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」を運営している。同じくマザーズに上場したステラファーマ(4888)は公開価格460円に対して54%高い712円で初値形成。がんの新しい治療法「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」で使用される薬剤の開発、製造、販売を主な事業としている。ジャスダックにはマーケティング支援事業を展開しているネオマーケティング(4196)が上場。公開価格1,800円の2.1倍の3,805円で初値を付けた。

チャート上では、ギャップアップで大陽線を引き、昨日空けた窓を埋めて、一気に75日移動平均線(2万9,144円)を回復。3月24日の安値2万8,379円を割り込まずに、ひと先ずは底割れ回避となった。

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注目記事 Pick up
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来週は「株主提案」提出ラッシュも
日本証券新聞4月23日(金)紙面1面TOP記事掲載

環境派、アクティビスト、経営権争奪、そして…

上げるも下げるも一方通行となる足元の東京市場。2日間で日経平均1,176.82円安からの急反発の背景に、緊急事態宣言発令“期待”の声も聞かれた。東京都で最初に発令された昨年4月7日の際は「前日からの3連騰で計1,533.05円高」。2度目の今年1月7日も「当日からの5連騰で計1,642.32円高」の急反騰となった経緯があるためだ。“コロナダメージ業種”では京浜急行(9006)も13日ぶり反発に転じた。

「コロナ懸念」がいったん和らげば次の関心は「決算発表」となるが(22日引け後に日電産)、その前に…。来週話題を呼びそうな「株主提案」にも目を向けたい。3月期決算企業の株主総会集中日は6月29日とまだ先ながら、8週間前が請求期限となるため、大型連休を勘案すれば実質的に来週末30日までとなる。

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今日の市況概況
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4月22日(木)☆[概況/大引け]

ASMLが売上見通しを引き上げたことで半導体製造装置が買われた。東芝は米ベインキャピタルが買収案の策定検討で反発

大引けの日経平均は29,188.17円の679.62円高、TOPIXは1,922.50ポイントの34.32ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,822、値下がり銘柄数は287。出来高は10億8,355万株、売買代金は2兆2,746億円。
日経平均は反発し、2万9,000円を回復した。

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