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コラム2021年4月28日

【本日のマーケット】4月28日(水)

4月28(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウはもみ合い。28日にバイデン大統領が新たな経済対策と増税案を公表する見通しのため様子見となった。NYダウは3ドル高(0.01%高)の33,984ドル。ナスダックは反落。テスラの決算はアナリスト予想を上回ったが、他の自動車メーカーへの温暖化ガス排出枠の売却収入と保有するビットコインのうち10%を売却したことによる売却益が利益を押し上げたため、株価は下落。ナスダック総合指数は前日比48ポイント安(0.34%安)の14,090ポイント。S&P500指数は前日比0.9ポイント安(0.02%安)の4,186。

本日の東京市場は、手掛かり材料難から見送られ、一時は115円安となった。その後は切り返しを見せ、100円高水準での推移。今晩の米国でFOMCの政策声明とバイデン大統領の施政方針演説が控えており、日本ではGWの大型連休を控えていることで積極的には手掛けづらいムードとなった。大引けの日経平均は62円高の2万9,053円。売買代金は2兆7,025億円。TOPIXは5ポイント高の1,909ポイント。

新興市場は共に小幅安。JASDAQ平均は小幅続落。JASDAQでは、ニッポン高度紙が反落。出前館は続落。一方で、不二硝子が3日大幅続伸。シンバイオ製薬は細胞リンパ種への併用療法の承認取得を発表し買われた。マザーズ指数は小幅反落。QDレーザとメドレーが売られた。ブロードマインドは業務提携を材料視され急騰。再生誘導医薬品開発のステムリムは野村証券が新規に「BUY」として買われた。

チャート上では、陽線となるも5日移動平均線(2万9,076円)割れ。レンジの狭い値動きが続いている。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞4月30日(金)紙面1面記事掲載

デジタル時代の積極企業を選別 決算発表にも二極化の傾向

鈴木一之です。GW入りを目前にして東京にも緊急事態宣言が発出されました。仕事の上でかなりの部分がコロナ対応のシフトに変わっています。

リモートワークでは、はかどらない部分もあってか、朝晩の通勤電車で感じる人出はさほど減ってはいないようです。感染者数もまだ目に見えて減少しているわけではありません。

それでも日常生活に変化は広がっています。新聞折り込みのスーパーのチラシ広告が消えました。代わりにマンションと家具、健康食品、クルマの広告は増えました。在宅時間が増え住環境に目が向きやすくなっているせいか、住宅市場は活況に沸いています。人々のおカネの使い方が明らかに変化しているようです。

テレビやネットで報じられるインドの悲惨な状況には胸が痛みます。変異ウイルスの拡散に対して現行のワクチンは無力なのかと不安感がよぎります。私たちの日常生活は切れ目なく続きますが、すぐそばにウイルスが忍び寄っているかもしれないという恐れが常に付きまといます。

日本でもようやく高齢の方向けにワクチンの接種が始まりました。何事もスタートがひどく遅いのが日本の悪いところです。1990年代の不良債権処理の時も、2000年代のデフレ対策でもそうでした。今回は国民の命がかかっています。法律を制定し国家を動かす力を持っている方々には、さらなるスピードアップをお願いしたいところです。

企業は自衛策を次々と講じています。折しも3月決算企業の決算発表が始まりました。第1週目を迎えたばかりで全体の傾向はまだつかみきれませんが、ここまでの特徴としては早くも良い企業と悪い企業の差が出始めている点です。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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4月28日(水)☆[概況/大引け]

大引けにかけ上げ幅縮小。デンソーやZOZO、富士電機は好決算で買われた。JR東海やアンリツ、合同製鉄は下落

大引けの日経平均は62円高の2万9,053円、TOPIXは5ポイント高の1,909ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は629、値下がり銘柄数は1,483。出来高は12億3,708万株、売買代金は2兆7,025億円。
日経平均は反発したが、今晩の米国でFOMCの政策声明とバイデン大統領の施政方針演説が控えていることや、祝日を前に買い持ちしにくく、大引けにかけて上げ幅を縮めた。

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