8月11日(水)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは反発。インフラ投資法案を上院が賛成多数で可決したことを好感して、インフラ投資で恩恵を受けるとの期待から鉄鋼メーカーのニューコアやUSスチールや建設機械のキャタピラーが買われた。NYダウは162ドル(0.46%)高の35,264ドルとなり史上最高値を更新。ナスダックは反落。モデルナとバイオンテックが反落し、半導体のマイクロン・テクノロジーは続落。ナスダック総合指数は前日比72ポイント(0.49%)安の14,788ポイント。S&P500指数は前日比4ポイント(0.10%)高の4,436。
本日の東京市場は、NYダウの最高値更新を好感し4日続伸でのスタート。寄付きから2万8,000円台を回復し、保ち合い水準での推移。米国のインフラ投資法案に恩恵のある銘柄や、好業績銘柄を中心に物色され東証33業種中30業種が上昇。3ヵ月ぶりの4日続伸となり2万8,000円台回復となった。大引けの日経平均は182円高の2万8,070円。売買代金は2兆6,453億円。TOPIXは17ポイント高の1,954ポイント。
新興市場は共に続伸。JASDAQ平均は続伸。プロルートは信用取引の臨時措置解除で高い。ワークマンが決算で買われ、東洋合成はいちよし経済研によるレーティング引き上げで高い。一方で、歯愛メディカルが急落した。マザーズ指数は3日続伸。フォースタートアップスが大幅続伸。グローバルウェイは再び連日のストップ高。ヘリオスは野村証券による目標株価を好感。一方で、日本電解とベイシスは下落。MTGは通期の営業利益予想を据え置き売られた。
チャート上では、窓を空けて寄付き十字足を形成。昨日クリア出来なかった200日移動平均線(2万7,971円)を奪還し、25日移動平均線(2万7,975円)上に浮上。終値で25日移動平均線を上回るのは6月28日以来のこと。
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【鈴木一之 マーケットレポート】
日本証券新聞8月12日(木)紙面1面記事掲載
あれから8年 冶金工急伸の意味するものは!? 業績相場での復権候補続々
鈴木一之です。コロナ禍での東京オリンピックが幕を閉じました。ギリギリまで開催すべきかどうか、国論を二分するほどの賛否両論が巻き起こりましたが、大きな事故もサイバー攻撃による混乱もなく2週間の日程を終えたことに、国民の一人として正直ほっとしています。
競技数と競技参加者は史上最高の数に上り、猛暑や台風の襲来もあって運営サイドの苦労は想像を絶するものだったと察します。主役である選手側にも負担は大きかったと思いますが、素人目にも世代交代が着実に進んでいるようです。それは日本全体にも言えることで、変化の胎動は随所で湧き上がっています。スポーツや文化の方面の才能の開花時期が早いため、経済や経営面にはかなり遅れて波及してくることでしょう。実社会におけるオリンピック世代の活躍を心待ちにしたいと思います。
オリンピックが東京に誘致されたのが2013年9月。競技会場のメインプランがお台場や晴海など東京湾岸に集中していたため、誘致成功の第一報が流れた直後には湾岸地区に土地を保有する企業の株価が急騰しました。代表例が日本冶金工業(5480)です。
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今日の市況概況
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8月11日(水)☆[概況/大引け]
寄り付きから2万8,000円を回復したが、高寄りした水準で保ち合い。海運や鉄鋼は高いが、半導体関連と情報通信は下落
大引けの日経平均は182円高の2万8,070円、TOPIXは17ポイント高の1,954ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,498、値下がり銘柄数は621。出来高は11億6,013万株、売買代金は2兆6,453億円。
NYダウ最高値更新を受けて、日経平均は寄り付きから2万8,000円を回復したが、その後は高寄りした水準で保ち合いとなった。
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