9月13日(月)のマーケット
前週末の米国株式市場でNYダウは 5日続落。8月の卸売物価指数が前年同月比8.3%上昇したため、インフレ懸念が抱かれた。連邦地裁は、アップルがiPhoneのアプリ開発業者に、アップルのアプリ配信・決済システムの利用を義務付けている規約は反競争的と認定した。これにより、アプリ開発業者は、アップルよりも安い配信手数料の決済システムを利用できるようになるので、アップルにとっては収益が減ると警戒され売られた。NYダウは271ドル(0.78%)安の34,607ドル。ナスダックは3日続落。テスラが売られ、融資プラットフォームのアップスタートは利食い売りに押された。NASDAQ総合指数は前日比132ポイント(0.87%)安の15,115ポイント。S&P500指数は前日比34ポイント(0.77%)安の4,458。
本日の東京市場は、先週末のNYダウ5日続落を受けて反落でのスタート。その後は、7~9月期の法人企業景気予測調査で、大企業全産業の景況判断が3.3と3期ぶりの上昇となったため、下げは小幅にとどまり、もみ合いでの推移。トヨタの追加減産の発表で、他の自動車関連株が売られ、弱含みの時間帯も見られたが底堅い展開。SOX指数が上昇したことを受け半導体関連株が買われ、東京エレクトロンは13日連騰となり、連日の上場来高値更新。マイナス圏に沈んでいた日経平均も引けにかけて買い直され、プラス圏に浮上し高値引けとなった。大引けの日経平均は65円高の3万447円。売買代金は2兆8,504億円。TOPIXは6ポイント高の2,097ポイント。
新興市場はまちまちの展開。JASDAQ平均は小反落。フェローテック、プロルート丸光、出前館が買われ、多摩川HDは小型原子時計のガスセルの開発に成功したことが材料視された。一方で、東映アニメは8日ぶりに反落。マザーズ指数は小幅続伸。セルソースが好決算と1対3の株式分割発表で急伸。エネチェンジはSBI証券の新規「買い」判断でストップ高。対して、HENNGEやEnjinが反落し、イトクロは通期業績予想据え置きで急落。
チャート上では、10本連続の陽線となった。5日移動平均線(3万186円)がサポートとなりボリンジャーバンドの+2σに沿って推移。
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【どうした!?NYダウ5日続落(9日間で1勝8敗)】
日本証券新聞9月14日(火)紙面1面TOP記事掲載
東海東京調査センター 長田清英チーフストラテジスト 年内は好調続くも、来年は… 足元はGAFAMに勝機
史上最高値圏の米国株。いつまで好調が続くかに関心が集まるが、東海東京調査センターの長田清英チーフストラテジストはこのほど開いたメディア向けの勉強会で、経済が想定より強くないと分析。年内は高値圏が続くものの、来年は下げるとの見通しを示した。ニューヨークダウは年末に3万6,500ドルまで上げ、来年末は3万4,500ドルまで調整することがメインシナリオとしており、「そろそろ上げの調子が続かないと心の準備をしたほうがいい」と語っている。
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今日の市況概況
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9月13日(月)☆[概況/大引け]
トヨタの追加減産が警戒されたが、政策期待を支えに日経平均は大引けでプラスに転じた
大引けの日経平均は65円高の3万447円、TOPIXは6ポイント高の2,097ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,534、値下がり銘柄数は554。出来高は11億3,544万株、売買代金は2兆8,504億円。
トヨタが追加減産を発表したことで売られ、デンソーやホンダも下落した。
自動車産業の裾野の広さから悪影響が警戒され、日経平均は反落したが、下げ幅は限定的で、政策期待を支えに大引けでプラスに転じた。
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