12月8日（水）のマーケット 
前日の米国株式市場でNYダウは大幅続伸。バイデン政権のファウチ首席医療顧問(国立アレルギー感染症研究所長)は7日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株について、初期のデータに基づくと、感染力は強いものの、毒性は低い可能性があると述べたことが安心感を誘った。ビザやスクエア、セールスフォースが高い。NYダウは492ドル（1.40%）高の35,719ドルと大幅続伸。ナスダックではノババックスがEUによるワクチン承認が近いと報じられ、急騰。インテルは傘下で自動運転技術を開発するモービルアイの株式を2022年半ばまでに米国市場に上場させる計画を発表したことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比461ポイント(3.03％)高の15,686ポイント。S＆P500指数は前日比95ポイント(2.07％)高の4,686。
本日の東京市場は、米国株の大幅続伸を受けて続伸でのスタート。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値を更新したため、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなどが買われ全体を牽引。また、米アップルの最高値更新を受けて、村田製作所や太陽誘電も買われた。11月16日の高値2万9,960円から12月3日安値の2万7,588円の下げ幅に対して、半値戻し水準の2万8,774円近辺での推移。後場からは上げ幅を拡げ、200日移動平均線(2万8,909円)に接近。金曜日のSQ前に買戻しが入り、大幅続伸となった。大引けの日経平均は405円高の2万8,860円。売買代金は3兆620億円。TOPIXは12ポイント高の2,002ポイントと2,000ポイント回復。
新興市場も続伸。JASDAQではシーズメンは値幅制限の拡大で高騰。アミタがストップ高。日本精密が大幅高。対して菊水電子は続落となり、出前館と田中化研は反落。マザーズ総合指数は2％超の大幅上昇。直近新規公開株のサイエンスアーツが５日続伸。リボミックも好調継続。Ｄｅｌｔａ－Ｐが急騰。ＡＰＬＩＸはＩｏＴソリューションがＡｍａｚｏｎプログラム認証を取得したことで買われた。一方でエネチェンジは４日続落。アスタリスクが続落。
日経平均の日足チャート上では、大きくギャップアップとなり、200日移動平均線（2万8,903円）に肉薄。TOPIXは2,000ポイントの大台回復となった。
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注目記事 Pick up
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【バラ色の2022年相場へ マネックス証券 新年を展望】
日本証券新聞12月9日（木）紙面1面TOP記事掲載
日経平均3万5,850円/米株順調/年末1ドル=120円台も
来年の日経平均は3万5,850円がメインシナリオで、米株も順調、円安は続く――。マネックス証券は6日、メディア向けのセッションで「2022相場展望」を発表した。今から4年前、どこよりも早く“日経平均3万円への道”を打ち出した先駆者による頼もしいご託宣だ。新型コロナなどのリスクはあるものの、来年も投資家にとって良い年となりそうだ。
足元は調整後、上がり始めている日本株。広木隆チーフ・ストラテジスト(写真)が日経平均3万5,850円を核に3万2,265円から3万9,435円のレンジを予想した。広木氏はアベノミクス開始の12年末から、PERは平均15.5倍前後だが、今は13.5倍程度で割安だと指摘。8月のボトムから下値は切り上がり、右肩上がりのトレンドが続いているとして、今週前半で「底値に達したと思う」との見立てだ。株価がさえない要因として、岸田文雄首相の掲げる「新しい資本主義」の中身が見えてこないことを挙げた。国会論戦を通じて、マーケット好みのものが出てくるかが注目される。
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今日の市況概況
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12月8日（水）☆[概況/大引け]
続伸。アップル最高値更新を受けて電子部品が高い。関西スーパーは最高裁で急騰。住宅ローン減税見直しで不動産下落
大引けの日経平均は405円高の2万8,860円、TOPIXは12ポイント高の2,002ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,195、値下がり銘柄数は904。出来高は12億1,977万株、売買代金は3兆620億円。
SQを前に先物に買い戻しが入り、日経平均は続伸。
米国でアップルとフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値を更新したため、東証では東京エレクトロンや村田製作、太陽誘電が高い。
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