12月9日(木)のマーケット
前日の米国株式市場でNYダウは3日続伸。NYダウは利益確定の売りで中盤に反落したが、取引終了にかけて小幅高に持ち直した。ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、3回接種すればオミクロン株にも高い効果が期待できると発表したため、レジャー関連が買われ、ディズニーや豪華客船のカーニバルが高い。NYダウは35ドル(0.10%)高の35,754ドル。ナスダックは取引開始時に反落したが、売り一巡後は上昇に転じた。アップルはモルガン・スタンレーが仮想現実(VR)と自動運転車の新たな製品分野が追い風になると予想し、目標株価を164ドル→200ドルに引き上げたことが好感された。NASDAQ総合指数は前日比100ポイント(0.64%)高の15,786ポイント。S&P500指数は前日比14ポイント(0.31%)高の4,701。
本日の東京市場は、昨日までの2日間で933円上昇したため、日経平均は上昇一服となりもみ合いでのスタート。プラス圏に浮上する場面も見られ、47円高の2万8,908円と200日移動平均線にタッチするも上値は重く軟調展開。大引けにかけては売りが出て、この日の安値引けとなった。大引けの日経平均は135円安の2万8,725円と3日ぶりの反落。売買代金は2兆3,166億円。TOPIXは11ポイント安の1,990ポイント。
新興市場も反落。JASDAQではシンバイオ製薬や田中化研、出前館が売られ、日本精密が反落。対して、トレードワークスはオンライン免税ECサービスのシステム提供開始でストップ高。シーズメンが大幅続伸。資源リサイクルのアミタは連日のストップ高となった。マザーズではFRONTEOとエスユーエスが反落し、INCが大幅続落。一方、サイエンスアーツは好調継続で、セルソースは業績上方修正で高騰。
日経平均の日足チャート上では、200日移動平均線(2万8,894円)にタッチするも跳ね返され陰線。引けが安値となる坊主となり、売り圧力がうかがわれる。TOPIXは2,000ポイント割れとなったが、200日移動平均線(1,964ポイント)上に位置。
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注目記事 Pick up
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【「とんでも予想」で来年を読む 岡三証券 高田創エグゼクティブエコノミストに聞く】
日本証券新聞12月10日(金)紙面1面TOP記事掲載
意外に高い的中率 “年末の風物詩”今回の傾向は…
今や“年末相場の風物詩”となったサプライズ予想。1986年に著名ストラテジスト、バイロン・ウィーン氏が始めたものだが、日本でもすっかり定着している。その第一人者といえば、岡三証券グローバル・リサーチ・センター理事長の高田創エグゼクティブエコノミスト(写真)だろう。1日付発行の「2022年『とんでも予想』」は遊び心に溢れた内容だ。同証券サイトで公開しており、ぜひご覧いただきたいが、表は内容の一部を抜粋、要約したものだ。今年も高田氏に話を聞いた。
――まず、「実現性は高くないものの、実際に発生した場合には影響が大きく、注目すべきもの」と定義されているが。
「思いもよらないことが相次ぐのが今のご時世だが、往々にして、起きてほしくないことはタブー視するなど思考停止に陥りがちだ。何かあった時のために“頭の柔軟体操”が必要との思いから毎年作成している。当てることが目的ではない」
――とはいうものの、前年の予想も部分的に結構“的中”しており、方向性の確かさを示した。
「『東京五輪最多のメダル獲得』のほか、『原油価格100ドル』はいい線いっていた。あと『シングル担当大臣創設』予想に対して孤独・孤立担当大臣が任命され、『宇宙自衛隊設立』予想も宇宙作戦隊発足に至った」
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今日の市況概況
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12月9日(木)☆[概況/大引け]
反落。川崎汽船が7日ぶりに反落。日立やSUMCOが安く、日立造船の下げが目立った。太陽誘電は堅調
大引けの日経平均は135円安の2万8,725円、TOPIXは11ポイント安の1,990ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は735、値下がり銘柄数は1,362。出来高は9億8,472万株、売買代金は2兆3,166億円。
2日間で933円上昇したため、本日の日経平均は一服となり反落した。
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