TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】1月11日(火)
コラム2022年1月11日

【本日のマーケット】1月11日(火)

1月11(火)のマーケット                                                                   

1月10日の米国株式市場でNYダウは4日続落。一時は591ドル安となるなど、金融引き締めのペースが早まると警戒されている。JPモルガンのCEOは米国経済は高インフレを引き起こしており、FRBは今年4回以上の利上げを実施する必要があるかもしれないと述べた。フォードやビザが売られ、ナイキはHSBCが投資判断を「Hold」に下げたことで下落。NYダウは162ドル(0.45%)安の36,068ドル。ナスダックは5日ぶりに反発。終盤下げ渋り小幅反発。ペイパルやコストコが売られたが、テスラは反発し、モデルナとインテルが買われた。NASDAQ総合指数は前日比6ポイント(0.05%)高の14,942ポイント。S&P500指数は前日比6ポイント(0.14%)安の4,670。

連休明けの東京市場は、小幅安でのスタート。米国では年4回の利上げといった見方も増え始めているため、グロース株を中心に売りが先行。寄り後に下げ幅を縮める場面もあったが、終始軟調に推移。押し目買いも入りにくく、11時頃には下げ幅を389円安の2万8,089円まで拡大。その後は下げ渋りを見せたが、2万8,200円台での値動きに終始した。大引けの日経平均は256円安の2万8,222円。売買代金は3兆73億円。TOPIXは8ポイント安の1,986ポイント。

新興市場はまちまちの展開。JASDAQは4日続落。ウエストHDやフルヤ金属、田中化研が下落した。一方、株主が臨時総会招集請求の太洋物産は大幅続伸でストップ高。REXTは親会社のRIZAPが強制買取でストップ高。マザーズは小幅続伸となり、下値抵抗を見せた。FRONTEOやJTOWER、弁護士ドットコムが売られた。対して、サイエンスアーツやサンバイオは高い。政府が大規模接種センターの再開設方針でキャリアは恩恵期待からストップ高。

チャート上では上下にヒゲを伴う陰線となり、25日移動平均線(2万8,617円)を下抜けとなった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

トヨタに続け 「利回り」に着目
日本証券新聞1月12日(水)紙面1面TOP記事掲載

止まらないグロース株安の背景と対処法とは

グロース株安が止まらない。昨年末と11日安値との比較で、SMC(6273)6.7%安、日本電産(6594)8.8%安、キーエンス(6861)レーザーテック(6920)はともに13%台の下げだ。背景としては米国市場の例が参考になる。ニューヨークダウの10日安値までの下落率1.9%に対し、ハイテク株主体のNASDAQは7.1%安。5日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨公表後に下げが加速しており、「金利上昇懸念→高PER・PBRのグロース株安」との“教科書通りの反応”となったわけだ。

前週末7日発表の米雇用統計は雇用者数こそ市場予想を大きく下回ったものの、平均賃金や失業率が強い数値を示し、米10年債は7、10日ともに1.8%乗せする場面があった。2年ぶりの高水準だ。エコノミストからは「3月利上げに都合の良い結果」(大和)、「利上げにゴーサイン」(SMBC日興)の声が相次いでいる。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1月11日(火)☆[概況/大引け]

日経平均は256円安。米国金融引き締め警戒感でグロース株への売りが続き、銀行と保険は高い

大引けの日経平均は256円安の2万8,222円、TOPIXは8ポイント安の1,986ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は960、値下がり銘柄数は1,157。出来高は12億4,677万株、売買代金は3兆73億円。
今晩の米国上院銀行委員会で、パウエルFRB議長の指名承認公聴会が開催される。
公聴会ではインフレ抑制策について質問攻めに遭うと予想されていることや、QT(量的引き締め)開始時期について、何か述べるのではないかという警戒感から、日経平均は下落した。

詳しくはコチラ

関連記事