1月31日(月)のマーケット
1月28日の米国株式市場は大幅反発。12月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比5.8%上昇と、11月の5.7%上昇から加速し、1982年以来約39年半ぶりの高い伸びとなった。FRBが物価の目安とする「変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE指数」も前年同月比4.9%上昇と11月の4.7%上昇から加速し、83年以来の高い伸びを記録。続落で始まったが、アップルの決算が好感され、ハイテク株主導で上昇した。アップルの10~12月期決算は、秋に発売した「iPhone13」の販売が好調で、音楽や動画の配信事業の売上高が大きく伸びたため、売上高は前年同期比11%増の1,239億ドル(アナリスト予想の1,187億ドル)、最終利益も同20%増の346億ドル(同310億ドル)といずれも過去最高となった。NYダウは564ドル(1.65%)高の34,725ドル。ナスダックも反発。アップル(ナスダック上場でNYダウにも採用)が買われ、エヌビディアやアマゾン、アルファベットも高い。NASDAQ総合指数は前日比417ポイント(3.13%)高の13,770ポイント。S&P500指数は前日比105ポイント(2.43%)高の4,431。
週明けの東京市場は小反落でのスタート。先週末の大幅反発の反動から取引開始直後に175円安の2万6,541円まで下落を見せたが、時間外の米ナスダック100先物が堅調となっていたことで切り返し、ジリ高の展開となった。お昼に発表された商船三井の業績上方修正を受けて、他の海運株にも連想買いが入り後場からは一段高。一時は417円高の2万7,134円まで上昇する場面もあった。大引けの日経平均は284円高の2万7,001円と、続伸で2万7,000円台を回復。売買代金は3兆2,130億円。TOPIXは19ポイント高の1,895ポイント。
新興市場も共に続伸。JASDAQではフェローテックやフルヤ金属、東映アニメが買われた。日本テレホンはAmazonで整備済みiPhoneの販売開始が材料視された。一方、田中化研とアミタ、カイノスは反落となった。マザーズ指数は3.7%超の上昇。EnjinやFRONTEO、弁護士ドットコムが買われ、ホットリンクは業績上方修正でストップ高。対して、ヒュウガプライマやGNIは下落。
チャート上では2本続けての陽線。5日移動平均線を上抜き、2万7,000円台回復となった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【どうなる春節 2/6まで中国休場】
日本証券新聞2月1日(火)紙面1面TOP記事掲載
ニッセイ基礎研究所 三尾幸吉郎上席研究員に聞く
1月も最終日を迎え、日経平均はやっと今年2度目の続伸(1月4、5日以来)。この辺にも年初からの逆風の強さがうかがわれるが、もう1つ市場関係者を安堵(あんど)させたのは「月末の大幅高」となったことだ。
昨年8月末に12カ月ぶりの月末高(22カ月ぶりTOPIX日足陽線)となって以来、話題になることもなくなったとはいえ、実際には9月以降も「月末の日経平均」は1勝3敗だった。月末月初のアロケーション(資産配分)変更が背景とされる。今回、急落を経たにも関わらず、久しぶりにすっきりとした月末大幅高を記録したことで、最悪期の通過や押し目買い機運の高まりを連想させる展開となっている。
さらにもう1つのカレンダー要因で言えば、アジア市場の休場が挙げられる。中国市場は31日から2月6日まで休場。1日の「春節」(旧正月)に伴うもので、1~3日前後には台湾、韓国、香港、シンガポールの各市場でも連休が相次ぐ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1月31日(月)☆[概況/大引け]
反落して始まったがハイテク株が買われ、ジリ高となり、商船三井の通期業績・配当予想の上方修正を受けて、後場は一時一段高
大引けの日経平均は284円高の2万7,001円、TOPIXは19ポイント高の1,895ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,715、値下がり銘柄数は417。出来高は13億1,461万株、売買代金は3兆2,130億円。
朝方は利益確保の売りに押され、日経平均は反落して始まったが、レーザーテックやソフトバンクグループ、リクルートや日本電産が買われ、ジリ高となった。
詳しくはコチラ