2月21日(月)のマーケット
2月18日の米国株式市場でNYダウは3日続落。ロシア国防省から、プーチン大統領の指揮による軍事演習を19日に実施すると発表した。核ミサイル部隊や複数の艦隊も参加する大規模なものとなる見通しで警戒された。プレジデントデーの3連休を控え、ポジションを持ち越しにくいことも影響し大幅続落。ゲーム制作システムのロブロックスや決済ソフトウエアのブロック、ビッグデータ解析のパランティアテクノロジーズといったハイテク株が売られた。NYダウは232ドル(0.68%)安の34,079ドル。ナスダックも3日続落。動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロクは10~12月期の売上高と1~3月期の売上高見通しが、アナリスト予想を下回ったことで大幅安。テスラやエヌビディア、インテルが売られたが、シスコシステムズは続伸。NASDAQ総合指数は前日比168ポイント(1.23%)安の13,548ポイント。S&P500指数は前日比32ポイント(0.74%)安の4,347。
週明けの東京市場は、ロシアによるウクライナ侵攻リスクが警戒されていることを受け続落でのスタート。2万6,700円台で寄付き、一時は573円安の2万6,549円まで下落幅を拡大。フランスのマクロン大統領がバイデン米大統領、プーチン・ロシア大統領とそれぞれ電話会談し、米ロ首脳会談の開催を提案し、米ロ首脳が会談開催で原則合意したと発表され、先物市場に買戻しが入り下げ幅を縮小。しかしながら、今晩の米国がプレジデントデーの祝日で、水曜日は日本が天皇誕生日の祝日となるため、見送りムードが強まり小動きの展開。薄商いの中、3日続落となり、大引けの日経平均は211円安の2万6,910円。売買代金は2兆3,068億円。TOPIXは13ポイント安の1,910ポイント。
新興市場も共に下落。JASDAQではフェローテックやシンバイオ製薬、東洋合成が売られた。対して、ジーダットは株式分割発表効果で大幅続伸。スーパーバリューは3日続伸。マザーズ指数は700割れ。FRONTEOが再び売られ、エッジテクノロジーやフリー、データHR、BuySellも大幅安。一方、アスカネットは押し目待ちの買いが入り、ペルセウスはSBI証券による新規「買い」でストップ高となった。
チャート上では長い下ヒゲを伴う陽線。3日続落だが、先週末に続き連続陽線となり、下げ渋りも伺える。
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注目記事 Pick up
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【「ウクライナ」より大事なこと とは…】
日本証券新聞2月22日(火)紙面1面TOP記事掲載
世界も日本も二極化進む、背景はやはり米国金融情勢
「ウクライナ」を巡る右往左往はなお続いている。「プーチン氏が侵攻を決断したと確信している」とのバイデン大統領発言を受けた週明け21日の日経平均は朝方573.07円安。ところが、10時すぎに、米ロ大統領が「首脳会談開催で基本合意」とのロイター報道(その後ほどなく米国側が正式発表)がもたらされると急速に下げ渋り、2万7,000円まで「あと1.53円」に迫る場面もあった。
とはいえ、情報が二転三転するなかで乱高下を演じる展開は前週も目にしたばかりで、これで情勢が落ち着く保証は何もない。21日の米国市場はプレジデンツ・デーで休場。23日は東京市場も休場ということもあり、今週も荒っぽい流れを予感させる滑り出しだ。
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今日の市況概況
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2月21日(月)☆[概況/大引け]
米ロ首脳会談開催の原則合意で下げ幅を縮めたが、米国祝日を控え、戻りは限定的
大引けの日経平均は211円安の2万6,910円、TOPIXは13ポイント安の1,910ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は621、値下がり銘柄数は1,466。出来高は9億3,859万株、売買代金は2兆3,068億円。
米国のバイデン大統領が「プーチン大統領はウクライナ侵攻を決定したと確信する」と発言したため、日経平均は朝方573円安の2万6,549円となった。
だが、フランスのマクロン大統領の仲介で、米ロ首脳が会談開催に原則合意したため、下げ幅を縮小した。
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