3月3日(木)のマーケット
3月1日の米国株式市場は大幅反発。ロシアとウクライナの第2回目の停戦協議が開かれる見通しとなったことが好感された。ADP全米雇用報告で2月の民間部門雇用者数は47万5千人増と、市場予想の38万8千人増を上回った。注目されたパウエルFRB議長の議会証言は、3月15~16日のFOMCで0.25%の利上げを提案し、支持する方向に傾いていると述べたが、0.5%の利上げではなかった点が好感された。NY証券取引所ではシェブロンやエクソンモービルなどの石油株とフォードやキャタピラーが買われた。軍需産業のロッキードマーチンは反落。NYダウは596ドル(1.79%)高の33,891ドル。ナスダックではAMDやエヌビディア、マイクロンなど半導体関連が買われた。電気自動車のリビアンは大幅続落。NASDAQ総合指数は前日比219ポイント(1.62%)高の13,752ポイント。S&P500指数は前日比80ポイント(1.86%)高の4,386。
本日の東京市場は、米国市場の大幅上昇を受けて反発スタート。ロシアとウクライナの第2回目の停戦協議が行われることも好感された。寄り後に311円高の2万6,704円をつけたが、その後は伸び悩みとなった。WTI原油先物が114ドル台と騰勢が衰えず、後場は様子見姿勢の中、上げ幅を縮める展開。大引けの日経平均は184円高の2万6,577円と反発。売買代金は2兆7,561億円と6日ぶりに3兆円割れとなった。TOPIXは21ポイント高の1,881ポイント。
新興市場は小幅続落。JASDAQは下げ渋る。太洋物産は反落し、アミタが売られた。対して、リチウムイオン電池関連の田中化研は買われ、低位株のREDが物色された。鈴茂器工が大幅高。マザーズも続落。エネチェンジが大幅反落となり、サイバーセキュリティクラウドも利益確保の売り。直近新規公開株のBeeXは3日続落。一方、ログリーはサードパーティークッキーに依存しないコンバージョン計測方法を開発しストップ高。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。5日移動平均線(2万6,563円)を回復したが、上値は抑えられた。25日移動平均線と5日移動平均線のレンジでの値動きが続きそう。
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注目記事 Pick up
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【感応度抜群!「優待」発表銘柄】
日本証券新聞3月4日(金)紙面1面TOP記事掲載
新設・除外銘柄の顔触れを再チェック
株主優待絡みの発表が再び増加中。適時開示情報閲覧サービスの開示は今週に入って2日までで16件を数える。2日に優待拡充を発表した鳥羽洋行(7472・JQ)が一時7.7%高と上放れ、2年ぶりの高値水準に到達。同じくミツウロコも一時6.7%高だ。全般急落下の2日にしてもサツドラHDが一時4.5%高に買われており、感応度の高さが際立つ。
実際のところ、鳥羽洋行の「拡充」内容といえば、500~1,000株株主に対するQUOカードの贈呈額が1,000円(1株当たり1~2円)分増えるだけ(しかも9月末から)。経済合理性で判断すれば「過剰反応」ということになるが、株価材料としての「優待」は、それだけインパクトが強いことを示す証左でもある。証券各社の個人投資家サーベイで、「保有したい銘柄」の上位にイオン、ANA、マクドナルド、OLCなど優待魅力度の高い銘柄が並ぶのと同じ構図だろう。
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今日の市況概況
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3月3日(木)☆[概況/大引け]
反発。海運とメガバンク、商社、石炭関連が買われた。SREは株式売出と公募増資でストップ安
大引けの日経平均は184円高の2万6,577円、TOPIXは21ポイント高の1,881ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,424、値下がり銘柄数は667。出来高は12億3,494万株、売買代金は2兆7,561億円。
ロシアとウクライナの第2回目の停戦協議が行われる見通しとなり、日経平均は反発した。
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