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コラム2022年3月9日

【本日のマーケット】3月9日(水)

3月9(水)のマーケット                                                                   

3月8日の米国株式市場は4日続落。ウクライナのゼレンスキー大統領が「NATOがウクライナを受け入れる準備ができていないことに気付いた後、この問題への関心を失った」と述べたことが伝わり、NYダウは一時585ドル高となったが、買いが続かなかった。ガソリン価格高騰による消費への悪影響が警戒され、コマースプラットフォームのショッピファイやウォルマートが売られ、ジョンソン&ジョンソンやユナイテッドヘルスといったディフェンシブ株も安い。一方、エネルギー関連のシェブロンとシュルンベルジェは買われた。NYダウは1847ドル(0.56%)安の32,632ドル。ナスダックも反発した場面があったが、NYダウ同様、買い一巡後は値を消した。アップルとネットフリックスが売られ、テスラとAMDは反発。NASDAQ総合指数は前日比35ポイント(0.28%)安の12,795ポイント。S&P500指数は前日比30ポイント(0.72%)安の4,170。

本日の東京市場は、4日ぶりに反発でのスタート。直近3日間で1,786円の急落となっていただけに自律反発狙いの買いと、買戻しで一時は2万5,000円台回復となった。高値は293円高の2万5,084円。原油価格の高騰が続いているが、米国がロシア産の原油、天然ガス、石炭と関連製品の輸入を全面的に禁止したことで悪材料出尽くし感から買いが先行した。前場は確りとしていたが、後場からは上げ幅を縮め、14時過ぎからは売り物が断続的に続き、マイナス転換。メジャーSQを金曜日に控えており、ポジション解消の売り物が出ていたと見られる。大引けの日経平均は73円安の2万4,717円と4日続落。売買代金は3兆2,731億円。TOPIXは0.9ポイント安の1,758ポイント。

新興市場はまちまちの展開。JASDAQは6日ぶりに反発。イメージワンとウエストHDが買われ、アサカ理研が反発。一方、ウッドショック関連の山大は反落した。マザーズは6日続落。サンバイオは5日続落となり、GRCSが大幅続落。DELTA-Pはライセンス供与を発表したが、業績上方修正が小幅にとどまったためストップ安となった。対して、ログリーは5日続伸。INCLUSIVEは宇宙事業開発会社を設立すると発表しストップ高。

チャート上では長い上ヒゲを引く陰線となり、引き続き売り圧力の強さを感じる。ボリンジャーバンドの-2σ(2万5,088円)で跳ね返された格好となった。

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脱・ロシア依存 “新常態”への道 三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩チーフマーケットストラテジスト
日本証券新聞3月10日(木)紙面1面TOP記事掲載

市場は早くも織り込み開始か

ロシア軍が2月24日にウクライナ侵攻を開始して2週間。民間人の犠牲者が増える一方、ウクライナ側の抵抗は頑強で、戦争終結のメドはたっていない。ロシアへの金融制裁や資源価格高騰などが世界経済に打撃を与え、各国の株価も下落が続いている。だが、三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト(写真)は、「市場はロシアに依存しない世界経済を織り込み始めた公算が大きい」と、遠くないうちに株価は反転すると見通したレポートをまとめた。

日欧米の経済制裁は続くことで、ロシアとの貿易や金融取引が先細りとなることが想定される。短期では石油や天然ガス、希少金属などの供給が減少するため、資源価格の上昇が続き、インフレ要因となる。対策として各国で利上げが行われ、景気のブレーキとなる。また、個別企業もロシアで現地生産や、輸出入をしている企業の業績に悪影響を与え、各社の株価にも反映される。

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今日の市況概況
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3月9日(水)☆[概況/大引け]

終盤下落に転じ4日続落。独政府が原発稼働延長案却下で電力株が安い

大引けの日経平均は73円安の2万4,717円、TOPIXは0.9ポイント安の1,758ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は886、値下がり銘柄数は1,209。出来高は15億510万株、売買代金は3兆2,731億円。
米国がロシア産原油の禁輸を発表したことを受けて、前場の東京株式市場は悪材料出尽くし感から反発したが、後場は伸び悩み、終盤は下落に転じ、4日続落で取引を終えた。

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