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コラム2022年3月10日

【本日のマーケット】3月10日(木)

3月10(木)のマーケット                                                                   

3月9日の米国株式市場は5日ぶりに大幅反発。アラブ首長国連邦(UAE)が原油増産を支持し、他の石油輸出国機構(OPEC)加盟国に増産規模の拡大を呼び掛ける考えを示したと報じられ、NY原油先物は15ドル安の108.70ドルと急落した。ウクライナのゼレンスキー大統領が一定の譲歩をする用意はあると述べ、首脳同士の直接対話のみが終戦を可能にすると語り、ロシア側にも妥協を呼び掛けたことで停戦に向けて期待された。石油会社のシェブロンとエクソン・モービルは売られたが、オキシデンタル・ペトロリアムは、ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイによる追加取得が判明したため急騰した。NYダウは653ドル(2.00%)高の33,286ドル。ナスダックも大幅反発。テスラやアップル、エヌビディア、AMDが上昇した。NASDAQ総合指数は前日比460ポイント(3.60%)高の13,255ポイント。S&P500指数は前日比107ポイント(2.57%)高の4,277。

本日の東京市場は、急反発となった米国株の流れを受けて大きくギャップアップでのスタート。全面高となり寄付きから2万5,000円台を回復して、一気に2万5,500円処まで買い進まれた。1ドル=116円台に円安が進むと上げ幅を拡大。明日のメジャーSQ前のポジションの手仕舞いもあり、買戻しが進み、後場には1,002円高の2万5,720円まで急騰。原油増産期待と終戦期待に加えて、EU共同債発行による欧州財政拡張期待の3つの期待が膨らんだ。大引けの日経平均は972円高の2万5,690円と5日ぶりに大幅反発。売買代金は3兆3,885億円。TOPIXは71ポイント高の1,830ポイント。

新興市場で、JASDAQは続伸。フェローテックとMipoxが高い。政府がイベント人数制限撤廃へと報じられ、セレスポが急騰した。対して、アミタHDとアサカ理研、第一商品は売られた。マザーズは7日ぶりに反発。FRONTEOはリスク改善策を示す機能で特許を取得したことで買われた。メドレックスはマイクロニードル貼付剤で米国特許査定を受け上昇。ログリーとGRCSが大幅高。一方で、アプリックスは反落。

チャート上では、大きくギャップアップで大陽線を引いた。5日ぶりに、5日移動平均線(2万5,281円)を回復。次はボリンジャーバンドの-1σ(2万5,823円)や一目均衡表の転換線(2万5,847円)、節目の2万6,000円が意識される。

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注目記事 Pick up
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お隣・韓国政権交代で日韓友好関連!?
日本証券新聞3月11日(金)紙面1面TOP記事掲載

“親日派”尹大統領なら韓国ビジネスに期待も

10日の日経平均は“怒りの急反騰”。9日までの4日間で計1,859.74円安していた分、バネが効いており、一時1,002.78円高まで買い進まれた。悲観一色だった前日から一転、アラブ首長国連邦駐米大使による増産呼びかけで懸案の原油相場が急反落。ウクライナ・ゼレンスキー大統領の「戦争を終わらせるために一定の譲歩をする用意もある」との発言も好材料として受け止められた。もちろん、依然テクニカルリバウンドの域を出ず、ロシアの出方次第では再び大きく流れが変わる可能性も十分残るわけだが、ともあれ前向きなムードが生じてきたことは評価でき、ここでは新たな材料にも目を向けてみたい。

2022年は世界的な政治の年。最大の注目点は11月の米国中間選挙で、日本においては7月参院選であることは間違いないが、ほかにも、秋の中国共産党大会、そして、3月韓国、4月フランス、10月ブラジルでそれぞれ大統領選挙が実施される。その先陣を切って9日に投開票されたのが韓国大統領選挙だ。

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今日の市況概況
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3月10日(木)☆[概況/大引け]

ウクライナ大統領の譲歩用意発言とUAEによる原油増産呼び掛けが好感され日経平均は急騰

大引けの日経平均は972円高の2万5,690円、TOPIXは71ポイント高の1,830ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は2,140、値下がり銘柄数は30。出来高は15億403万株、売買代金は3兆3,885億円。
ウクライナのゼレンスキー大統領が一定の譲歩をする用意はあると述べ、ロシアにも妥協を呼び掛けたため、停戦への期待が高まった。
アラブ首長国連邦(UAE)がOPEC加盟国に増産を促し、原油先物が急反落となったことも好感された。

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