3月22日(火)のマーケット
3月21日の米国株式市場は反落。パウエルFRB議長が全米企業エコノミスト協会の講演で、0.5%の大幅利上げを排除しない考えを示したことが影響したが、下げ幅は限定的となった。ボーイングは、中国東方航空のボーイング737型機が墜落したことで売られた。クラウドを使った分析アプリを手掛けるのアナプランは、投資会社のトーマ・ブラボーによる買収に合意し急騰。NYダウは201ドル(0.58%)安の34,552ドル。ナスダックでは、メタ・プラットフォームズとペイパルは売られたが、AMDは買われた。NASDAQ総合指数は前日比55ポイント(0.40%)安の13,838ポイント。S&P500指数は前日比1ポイント(0.04%)安の4,461。
3連休明けの東京市場は、6日続伸でのスタート。パウエルFRB議長が21日の講演で、インフレ抑制のために今後のFOMCで通常の倍の0.5%の利上げに踏み切る可能性を示唆したことで米国金利上昇となり、ドルが買われ円安が進行。6年ぶりの120円台と、急速に円安が進み、円安メリット銘柄を中心に確りとした展開となった。一時は、457円高の2万7,284円まで上昇を見せた。その後は急ピッチな上昇から上値が重くなったが、終値では2月18日以来、約1ヶ月ぶりに2万7,000円台回復となった。大引けの日経平均は396円高の2万7,224円。売買代金は3兆4,261億円。TOPIXは24ポイント高の1,933ポイント。
新興市場はまちまちの展開。JASDAQは小幅ながら6連騰。寿屋はフィギュアが人気で増収率が高い企業として報じられたことで注目された。久世は国分グループ本社と資本業務提携を発表しストップ高。対して、ウエストHDは大幅反落となり、セレスポは続落。マザーズは4日ぶりに反落。メルカリやJTOWER、セルソースが売られた。他方、ドリコムは新規事業としてWeb3事業に参入すると発表しストップ高。エッジテクノロジーが大幅高。
チャート上では、ギャップアップで陽線となり、2万7,000円台を回復。6連騰となり、75日移動平均線(2万7,480円)が射程圏内となってきた。
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注目記事 Pick up
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【史上初の電力需給ひっ迫警報】
日本証券新聞3月23日(水)紙面1面TOP記事掲載
原発再稼働に思惑 東電1週間で24%高
国は21日、東京電力管内で22日の電力需給が極めて厳しくなる見込みとして、史上初となる需給ひっ迫警報を発令した。萩生田光一経済産業相は同日の閣議後会見で「最大限の節電にご協力お願いしたい」と企業や家庭に要請。原発再稼働を求める声が出ていることから、東京電力HD(9501)は5日間の続伸。一時一週間で24.4%も値上がりした(14日安値319円→22日高値397円)。
16日の福島県沖地震で、東北、東京エリアの火力発電所6基が引き続き停止。22日は連休明けでオフィスなどが一斉に再開するうえ、東日本で気温が低くなり暖房需要が高まる。また、悪天候で太陽光発電にも期待できないことから、国は初めて警報を発令した。東京電力パワーグリッドは全国の電力大手7社から最大141.78万キロワットの電力を融通を受ける。
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今日の市況概況
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3月22日(火)☆[概況/大引け]
6日続伸。米金利上昇で金融が買われ、資源関連の商社も高い。郵船は反落し、食品と中古車関連は安い
大引けの日経平均は396円高の2万7,224円、TOPIXは24ポイント高の1,933ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,144、値下がり銘柄数は954。出来高は15億3,323万株、売買代金は3兆4,261億円。
前日の米国でパウエルFRB議長が講演で、必要であれば0.5%の利上げを行う考えを示し、米国株は反落したが、今朝の東証は6日続伸で始まった。
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