3月23日(水)のマーケット
3月22日の米国株式市場は反発。暗号資産関連のブロックやコマース・プラットフォームのショッピファイが買われ、ボーイングは反発。ナイキは決算がアナリスト予想を上回ったことで上昇し、金利上昇で金融株も高い。一方、ファイザーとイーライ・リリーは下落。NYダウは254ドル(0.74%)高の34,807ドル。ナスダックでは、テスラが新設した欧州工場での初の納車となり買われた。NASDAQ総合指数は前日比270ポイント(1.95%)高の14,108ポイント。S&P500指数は前日比50ポイント(1.13%)高の4,511。
本日の東京市場は、米国市場の反発を受けて7日続伸で、大きくギャップアップでのスタート。寄付きから75日移動平均線を大きく飛び越えて、徐々に上値を伸ばした。米ナスダックの大幅上昇を受けて、売り込まれていたグロース銘柄を中心に買戻しが入った。また、為替が1ドル=121円台と円安が進み、輸出採算改善期待からトヨタや信越化学、日立等が買われ、精密、電機、輸送用機器、機械が業種別上昇率上位に並んだ。日経平均は引けにかけて上げ幅を拡げ、1月18日以来の2万8,000円台回復となった。大引けの日経平均は816円高の2万8,040円と大幅続伸で7連騰。売買代金は3兆4,288億円。TOPIXは44ポイント高の1,978ポイント。
新興市場も上昇。JASDAQは7日続伸。フェローテックや東洋合成、ANAPが高く、UFHDが急騰。一方、セプテーニと久世は反落した。マザーズ指数は3.69%の大幅反発。GEIやHENNGE、サイエンスアーツ、エッジテクノロジーが大幅高。外国人持ち株比率が高いAppierも反発した。ホープは電力小売り事業の子会社が破産手続き開始だが、悪材料出尽くしでストップ高となった。対して、イオレやペルセウスは売られた。
チャート上では、ギャップアップで大陽線。寄付きから75日移動平均線(2万7,483円)を一気に飛び越え、一目均衡表の雲抜けも達成。短期間での急騰で2万8,000円回復となった。
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注目記事 Pick up
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【あらためて見直す「円安メリット」】
日本証券新聞3月24日(木)紙面1面TOP記事掲載
816円高 電機・自動車の輸出セクターが押し上げ
米国株高と円安進行を受けた23日の日経平均は一時832.09円高。1月18日以来の2万8,000円乗せとなった。続伸日数も昨年9月8日(8連騰)以来の7に伸ばし、この間2,877.38円高となった。
思えば、連騰の始まった前週14日の市場で話題を集めたのが「5年2カ月ぶりの1ドル=118円乗せ」。その後も円安ペースに歯止めがかからず、足元では同121円台に達してきた。米国10年債利回り急上昇と表裏一体の動きで、18日の日銀・黒田東彦総裁会見と21日のFRB(米連邦準備制度理事会)・パウエル議長講演を経て、流れが加速している。
かつて2015年6月10日の衆院財務金融委員会で黒田総裁が円安牽制めいた発言を行い、同124円台半ばから一気に2円弱円高に振れた経緯がある。“黒田ライン”と呼ばれ、その後もフシ意識の働いてきたこの水準を試しに行く展開といっていいだろう。
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今日の市況概況
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3月23日(水)☆[概況/大引け]
2万8,000円回復。円安で輸出関連が買われた。マネックスはストップ高。海運は下落
大引けの日経平均は816円高の2万8,040円、TOPIXは44ポイント高の1,978ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,940、値下がり銘柄数は206。出来高は14億1,473万株、売買代金は3兆4,288億円。
日経平均は1月18日以来の2万8,000円の大台回復となった。
1ドル=121円台の円安を受けて、輸出採算改善期待から精密、電機、輸送用機器、機械が業種別上昇率上位。
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