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コラム2022年3月29日

【本日のマーケット】3月29日(火)

3月29(火)のマーケット                                                                   

3月28日の米国株式市場でNYダウは3日続伸。バイデン大統領が予算教書を議会に提出し、国家安全保障関連予算を過去最大規模に増額することを求めると同時に、財政赤字圧縮のために富裕層や企業への増税を提案した。これを受けて、NYダウは反落したが、ロシアとウクライナの対面での停戦交渉がトルコのイスタンブールで行われることが判明し、取引終了にかけて上昇に転じた。ミーム株(ネットの情報拡散で取引される銘柄)のAMCエンターテインメントとゲームストップが急騰。暗号資産関連のブロックやデータプラットフォームを開発のスノーフレークが買われた。NYダウは94ドル(0.27%)高の34,955ドル。ナスダックは反発。中盤に下落した場面もあったが、概ね堅調推移。テスラやアマゾン、マイクロソフトが買われた。NASDAQ総合指数は前日比185ポイント(1.31%)高の14,354ポイント。S&P500指数は前日比32ポイント(0.71%)高の4,575。

本日の東京市場は、3月期末の権利付き最終日を迎え買いが優勢。昨日の下落分を埋めるような反発でのスタート。年度末の配当再投資への期待もあり、買いが継続した。反発で2万8,000円台を回復。昨日夕方に125円台まで進んだ為替動向を受けてトヨタやホンダ、郵船、レーザーテック等、円安恩恵銘柄が物色された。逆にJR各社など内需系の銘柄は物色の圏外となった。手掛かり材料難から、後場は狭いレンジ内での動きが続いたが、引けにかけて上げ幅を拡大。チャート上でのポイントとなる200日移動平均線目前まで迫った。大引けの日経平均は308円高の2万8,252円と高値引け。売買代金は3兆2,489億円。TOPIXは18ポイント高の1,991ポイント。

新興市場も反発。JASDAQではフェローテック、アンビスHDが上昇。対して、ウエストHDが5日ぶりに反落。マザーズは急反発で昨日の下落分を埋めた。JTOWERの上昇が継続。ウェルスナビは預かり資産6,500億円突破で急反発。アンビションはブロックチェーン活用の電子契約システムリリースを材料に後場から急騰。メルカリも買われた。一方、CCTが昨日の上昇分を帳消しにする急反落。中村超硬も売られた。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。高値引けとなり、200日移動平均線(2万8,265円)目前まで上昇。引き続き5日移動平均線(2万8,099円)がサポートラインとして機能している。

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注目記事 Pick up
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日本株には「良い円安」
日本証券新聞3月30日(水)紙面1面TOP記事掲載

黒田ライン(1ドル=125円)到達も心配ご無用!?

3月期末割り当ての権利付き最終日となった29日の日経平均は308.53円高の高値引け。前夜の米国株高に加え、駆け込みの権利取りや配当落ち再投資の先物買いなども意識されたが、業種別指数上昇率トップに立ったのは輸送用機器。また海外売上比率9割前後のペガサスミシンや新光電気工業が昨年来高値に買われるなど、足元で急速に進む円安も背景となっているようだ。

29日は一息入れたとはいえ、28日夕刻のドル円が1ドル=125円に到達した興奮がなお冷めやらぬ状況にある。

米国10年債利回りが「2.5%」に迫る一方、日銀は28日の指し値オペで10年債を「0.25%」に抑える姿勢を鮮明にしており、日米金利差は開くばかり。これに交易条件悪化による貿易赤字拡大や、大学ファンドによるドル建て資産購入などの思惑も加わって、円安基調にはまだ歯止めがかかっていない。

ただし、市場ではかつての円安礼賛も影をひそめ、輸入物価高の悪影響が勝る「悪い円安」論が強まりつつあるようだ。

果たして円安はプラスか、マイナスか…。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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3月29日(火)☆[概況/大引け]

日経平均は高値引け 200日移動平均線に迫る

大引けの日経平均は308円高の2万8,252円、TOPIXは18ポイント高の1,991ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,466 値下がり銘柄数は635 出来高は13億6,236万株、売買代金は3兆2,489億円。
3月期末の配当権利落ち最終売買日で、配当再投資への期待から反発した。
明日の配当落ち分は約236円と試算されているが、これによって発生するトラッキングエラーを回避するため、現物の手当てや先物買いを入れる動きが多いとみられている。

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