5月23日(月)のマーケット
5月20日の米国株式市場でNYダウは中盤に617ドル安となったが、押し目買いや週末のポジション調整の買い戻しにより、取引終了にかけて戻した。農機のディーアが大幅安となり、ボーイングやショッピファイが売られたが、ターゲットは反発し、ウォルマートも続落を回避。ファイザーやセールスフォースが買われた。NYダウは前日比8ドル(0.03%)高の31,261ドル。ナスダックも中盤に売られたが、NYダウと同様、下げ幅を縮小。テスラやAMDが売られ、ディスカウントストアのロス・ストアーズは業績見通しを下方修正し急落した。一方、シスコシステムズ(ナスダック上場でNYダウ採用銘柄)やクラウドストライクは買われた。NASDAQ総合指数は前日比33ポイント(0.30%)安の11,354ポイント。S&P500指数は前日比0.5ポイント(0.01%)高の3,901。
日経平均は大幅続伸。プライム市場では、川崎汽船など海運株が買われ、損保大手3社の東京海上とSOMPO、MS&ADは自社株買いの発表が好感された。政府が6月から人数は限定的だが外国人観光客の受け入れを始めるため、インバウンド関連の資生堂が物色された。一方、レーザーテックが売られ、三菱重工は続落。大阪チタニウムと東邦チタニウムも利食い売りに押された。米国農機メーカーのディアの売上高がアナリスト予想を下回り急落したため、クボタもツレ安。
スタンダード市場では、ミューチュアルはTOBが発表されストップ高。リリカラがストップ高。佐藤食品は逝去した会長の保有株が会社側に無償譲渡され急騰。日本伸銅は自社株買いの発表で高い。光陽社は大幅反落となり、日本タングステンは今期2ケタ減益予想で大幅安となった
グロース市場では、ヘッドウォータースはエヌビディアとDX推進で協業開始が注目されストップ高。JTOWERは地下鉄構内でのインフラシェアリングによる5G電波環境整備で上昇。一方、ヘリオスは脳梗塞治療の再生医薬品の臨床試験で主要評価項目が未達となりストップ安。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陽線で十字足の形。ギャップアップで75日移動平均線(2万6,821円)を上抜け、一目均衡表の雲抜けも達成となった。5日移動平均線と25日移動平均線のミニゴールデンクロスも示現しており、戻りを試す態勢が整ってきた。
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注目記事 Pick up
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【「増配高利回り銘柄」に注目】
日本証券新聞5月24日(火)紙面1面TOP記事掲載
損保大手人気がヒント、会社側の自信&指標面の割安も
全般堅調なれど日経平均“2万7,000円のカベ”の意識された23日の東京市場だが、業種別指数(33業種)でも突出した上げっぷりを見せたのが保険業。最も遅い3月期決算発表を20日に終えた損保大手3社がそろって急伸したことが背景(別掲記事参照)。決算内容以上に株主還元姿勢が注目された。3社そろっての自社株買い&増配だ。特に、東京海上HDは前3月期255円配に対し今期300円配、SOMPOHDも前期210円から今期260円と、2割前後の大幅増配を打ち出している。両銘柄とも配当利回り4%台だから、人気を集めるのも当然といったところか。
「1回限り」の自社株買いとは違って、1度引き上げると下げづらいのが配当。ここでの“大盤振る舞い”は、経営陣の先行きの業績への自信のほどをうかがわせる(今期収益計画以上に)とみることもできるだろう。
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今日の市況概況
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5月23日(月)☆[概況/大引け]
続伸。海運と損保が買われ、資生堂が高い。チタン2社は反落
大引けの日経平均は262円高の2万7,001円、TOPIXは17ポイント高の1,894ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,430、下落銘柄数は352。出来高は10億9,799万株、売買代金は2兆6,714億円。
日経平均は続伸。川崎汽船など海運株が買われ、損保大手3社の東京海上(8766)とSOMPO、MS&ADは自社株買いの発表が好感された。
政府が6月から人数は限定的だが外国人観光客の受け入れを始めるため、インバウンド関連の資生堂が物色された。
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