5月31日(火)のマーケット
5月30日の米国株式市場はメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の祝日で休場。
NY市場が休場で手掛かり材料難の中、MSCI指数のリバランスによる資金流出が警戒され、日経平均は反落となった。プライム市場では、コンテナ船新造による海運市況低下から海運株が安いが、東京海上は船体保険契約増期待で上昇。EUがロシア産石油を年末までに90%輸入停止で合意したため、石油関連が買われ、燃料費上昇リスクで空運は安い。不動産株が下落。THKとDMG森精機は野村証券による格下げで売られた。パイオラックスは配当性向100%を目指すことで大幅続伸。政府の国民皆歯科検診構想で松風が高騰。
スタンダード市場では、フェローテックは3日続伸、サイバーステップは大幅続伸。EAJは岸田首相が外国人観光客の医療保険加入を要請方針で大幅高。IGポートは集英社などとアニメ企画の新会社設立でストップ高。一方、ガーラやワークマン、日本オラクルは売られた。
グロース市場では、ピアズは通信業界向け人材派遣会社とイベント制作会社を子会社化すると発表しストップ高。ピクスタは3DCG・アバターを制作する新サービスを開始すると発表し、ストップ高。メディネットは利食い売りで大幅反落。スマレジやクラスターTなどが安い。
チャート上では、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(2万7,486円)で跳ね返された格好。長めの上ヒゲを引いての陰線となっており、上値の重さを感じさせる。早晩に4月21日高値の2万7,580円をクリア出来ると、2万8,000円近辺を走る200日移動平均線奪還が現実味を帯びて来る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【「6月相場は日本株優位」の背景】
日本証券新聞6月1日(水)紙面1面TOP記事掲載
配当金7兆円の再投資効果に期待 6月高習性銘柄は?
米国市場休場を受けた5月31日の日経平均は前日の急伸から一転、凪のような展開となったが、4月21日以来の戻り高値に買われる場面もあり、押さない強さは特質されていい。31日引けにはMSCI入れ替え(日本株は0増22減)に絡んで2,600億円規模の資金流出が試算されながらも大引けは89.63円安にとどまった。昨年は2勝10敗(400円以上の下げが4回)だった“魔の月末”も今年1~4月は3勝1敗。状況は着実に好転をたどりつつあるようだ。そして迎える6月相場は…。
前週末27日のSMBC日興証券「為替・外債デイリー」は、「“セル・イン・メイ”の5月が終わり、6月は『相場激変』か?」としていた。米国では、3日に雇用統計、10日に消費者物価指数、14~15日にはFOMC(連邦公開市場委員会)と注目スケジュールが続き、先行きは非常に読みづらい。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5月31日(火)☆[概況/大引け]
MSCI指数のリバランスによる資金流出が警戒され、日経平均は反落
大引けの日経平均は89円安の2万7,279円、TOPIXは9ポイント安の1,912ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は589、下落銘柄数は1,184。出来高は22億8,880万株、売買代金は5兆5,088億円。
MSCI指数のリバランスによる資金流出が警戒され、日経平均は反落した。
詳しくはコチラ