6月2日(木)のマーケット
6月1日の米国株式市場は続落。5月のISM製造業景況指数は56.1と、4月の55.4から上昇し、市場予想の54.5を上回った。これを受けて米国株は反発して始まったが、長期金利の上昇を受けて下落した。NY証券取引所ではセールスフォースは買われたが、ウォルマートやホームデポなど消費関連が安い。NYダウは前日比176ドル(0.54%)安の32,813ドル。ナスダックではテスラやメタプラットフォームズ、コインベースが売られた。こうした中、アマゾンは5日続伸。NASDAQ総合指数は前日比86ポイント(0.72%)安の11,994ポイント。S&P500指数は前日比30ポイント(0.75%)安の4,101。
米国株続落の影響で日経平均は朝方206円安となったが、売り一巡後は下げ渋りを見せ小反落となった。5月中旬以降の強さの背景は自社株買い決議の多さという指摘も聞かれた。プライム市場では、レーザーテックやソニーG、武田薬品、リクルートは売られ、海運はもみ合い。パナソニックエナジーが電気自動車用電池の生産能力を2028年度に3~4倍に増やす計画を受け、リチウムイオン電池セパレーターのWスコープは急騰。チタン2社はジェフリーズ証券による目標株価引き上げで買われた。
スタンダード市場では、ガーラとサイバーステップ、タカトリが買われ、イナリサーチは新日本科学が完全子会社化を目指しTOBを発表したためストップ高。ワークマンは既存店売上高が好感された。フルヤ金属は安値圏からの出直りが続いた。一方、IGポートやアルマードは安い。
グロース市場では、メルカリとピクスタが反落し、Birdmanが安い。直近新規公開株のトリプルアイズも反落。ヘリオスが続伸となり、キャンバスは第2相臨床試験の進捗状況を発表し買われた。東京通信はメタバース利用アイドル創造のオーバースに出資で3日連続ストップ高。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。下ヒゲ部分は5日移動平均線がサポートとなった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【社長代われば、企業が変わる!?】
日本証券新聞6月3日(金)紙面1面TOP記事掲載
今年発表の注目新社長は… “若返り”ならハイデイ日高
組織を奮い立たせ、目標に向かって最大限のパフォーマンスを発揮させるために重要なのはトップの力量。ウクライナにおけるゼレンスキー大統領の存在を思い起こせば分かりやすい。
日本の経営トップで真っ先に思い浮ぶのは、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長であり、日本電産の永守重信会長だろう。こうした企業の「事業等のリスク」を見ると、「孫正義をはじめとする当社グループの経営陣に不測の自体が生じた場合には、活動全般に支障が生じる可能性があります」(SBG)、「永守氏の突然の離脱があった場合、NIDECの事業、経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります」といった記載が見られ、存在感の大きさが再認識させられる。
経営トップ交代が相場的な評価を大きく変える事例も時折り見られる。今でこそ“逃亡者”となったカルロス・ゴーン氏だが、1999年6月入社後数年で日産自動車の株価を約3倍に引き上げたのはあまりにも有名だ。どん底状態にあった2009年に子会社会長から異例の抜擢を受けた日立製作所の川村隆社長も、就任後に積極的なグループ再編戦略を打ち出し、その後の大相場を牽引していった経緯がある。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6月2日(木)☆[概況/大引け]
日経平均は小反落。レーザーテックとソニーGが売られ、海運はもみ合い。Wスコープとチタン2社は高い
大引けの日経平均は44円安の2万7,413円、TOPIXは12ポイント安の1,926ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は579、下落銘柄数は1,192。出来高は10億9,537万株、売買代金は2兆5,463億円。
米国株続落の影響で日経平均は朝方206円安となったが、売り一巡後は下げ渋りを見せた。5月中旬以降の強さの背景は自社株買い決議の多さという指摘も聞かれた。
詳しくはコチラ