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コラム2022年6月8日

【本日のマーケット】6月8日(水)

6月8(水)のマーケット                                                                   

6月7日の米国株式市場は続伸。ディスカウントストアのターゲットが通期利益予想を下方修正し売られた。だが、商品在庫を適正化するために大規模な値下げをすると表明したため、こうした事例が他の小売業でも広がれば、インフレ圧力は緩和するという見方から、長期金利が低下。長期金利の低下を受けてハイテク株が買われたため、株式市場も上昇に転じた。ショッピファイやセールスフォースが買われた。ゲームストップが大幅高。中国の都市封鎖の解除に伴う需要拡大観測でNY原油先物が反発したため、エクソンモービルも高い。NYダウは前日比264ドル(0.80%)高の33,180ドル。ナスダックではアップルやマイクロソフトが買われたが、アマゾンとコインベースは下落。NASDAQ総合指数は前日比113ポイント(0.94%)高の12,175ポイント。S&P500指数は前日比39ポイント(0.95%)高の4,150。

日経平均は4日続伸。プライム市場では、レーザーテックとソフトバンクGが買われ、三菱重工と川崎重工、IHIが高い。日揮はSMBC日興証券が目標株価を引き上げ急騰。石油関連のINPEXと石油資源開発も物色され、三菱商事をはじめ資源権益を持つ商社も高い。インフレによる資産価格上昇と経済再開による恩恵期待で三井不動産や住友不動産も買われた。一方、海運株は売られ、Wスコープも反落。チタン2社は一服。オープンドアとHISも続落となった。

スタンダード市場では、サイバーステップが反発し、シンワワイズが大幅続伸。REMIXはプライム市場昇格期待で急騰。インバウンド関連のラオックスが買われた。統合リゾート関連から舞台装置の受注が期待されているサンセイが大幅高。一方、ケイブは反落し、タカトリは10日ぶりに反落。

グロース市場では、CANBASやエネチェンジ、ウェルスナビが買われた。トラースOPは第1四半期黒字転換で大幅高。政府の「骨太の方針」に社会人のリスキリング(学び直し)が盛り込まれたため、KIYOラーニングが急伸。一方、東京通信やランサーズ、モイは反落した。

チャート上では、高値引けの「陽の坊主」となり、地合いの強さを感じさせる。200日移動平均線(2万7,940円)を上放れ、ボリンジャーバンドのプラス2シグマでの推移が続いている。

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注目記事 Pick up
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各社前提レート 徹底チェック
日本証券新聞6月9日(木)紙面1面TOP記事掲載

20年ぶりの円安→3月30日以来の2万8,000円台

8日の日経平均は終値ベースでも節目となる2万8,000円をあっさり突破。昨年9月14日高値(3万670.10円)から3月9日安値(2万4,717.53円)までの押し幅に対し、3日に「半値戻し」を達成したばかりだが、次の「3分の2戻し」ライン(2万8,685.91円)も視界に入ってきた。

米国株の順調な続伸歩調を受けた動きだが、指数寄与度の高い値がさ株の強調ぶりを踏まえれば、連日で20年ぶりの水準に進み、1ドル=133円台に入ってきた円安・ドル高が支えになったと言えるだろう。著名エコノミストからも「円安は、日本経済全体にとってはともかく(大企業製造業主体の)株式市場には間違いなくプラス」の声が聞かれるところだ。

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今日の市況概況
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6月8日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は4日続伸で高値引け。重工3社や日揮、石油、商社などエネルギー関連が買われ、不動産株も高い

大引けの日経平均は290円高の2万8,234円、TOPIXは22ポイント高の1,969ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,413、下落銘柄数は356。出来高は13億38万株、売買代金は3兆101億円。
日経平均は4日続伸で高値引け。

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