7月14日(木)のマーケット
7月13日の米国株式市場は続落。6月の消費者物価指数は前年同月比9.1%上昇と5月の8.6%上昇から加速し、市場予想の8.8%上昇を上回った。NYダウは一時466ドル安となったが、売り一巡後は下げ渋り、前日終値近辺まで戻す場面もあった。バイデン大統領が6月の消費者物価について、最近のガソリン価格の下落を考慮すると過去の数値だと述べたことが下支え要因となった様子。ユナイテッドヘルスやバンク・オブ・アメリカが売られ、ボーイングが反落。ツイッターは続伸。NYダウは前日比208ドル(0.67%)安の30,772ドル。ナスダックではアルファベットやズームビデオ、アメリカン航空が売られた。クアルコムは、スウェーデンのエリクソン、フランスのタレスと衛星と接続する5G通信網の共同開発計画を発表したことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比17ポイント(0.15%)安の11,247ポイント。S&P500指数は前日比17ポイント(0.45%)安の3,801。
米国消費者物価を受け、7月FOMCで1%の利上げの可能性が意識された。円相場は1ドル=138円台となり、電機株と海運株が買われた。プライム市場では、すかいらーくが値上げによる採算改善期待で上昇。サカタのタネは例年保守的な期初予想を発表してきたが、今回は最高益更新継続予想を開示したため急騰した。東電は旧経営陣4人が東京地裁から13兆円の賠償を命じられ下落。米国債の逆イールド加速で金融株が下落。ジンズとマネーフォワードは決算で大幅安。
スタンダード市場では、フェローテックとハーモニック、ワークマンが買われ、アドテックプラズマは業績上方修正で急騰。日邦産業は名古屋工業大と生体模倣技術の共同研究契約でストップ高。液晶・有機ELパネル向け新製品のジーダットは2日連続ストップ高。メディアリンクス反落。
グロース市場では、サンバイオが買われ、アイドマは業績上方修正でストップ高。ワンダープラネットは赤字決算だったが、ゲームのダウンロード数の拡大やシンガポール子会社が事業提携を発表したため今後の業績改善期待でストップ高。一方、フリーはJPモルガンが格下げし下落。
チャート上では、寄付きがほぼ安値の陽線。5日移動平均線(2万6,557円)、25日移動平均線(2万6,480円)を回復した。
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注目記事 Pick up
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【そろそろ照準「日経平均入れ替え」】
日本証券新聞7月15日(金)紙面1面TOP記事掲載
大和が暫定予想 日経は近日中にルール変更正式発表
7月も半ばに入ると、そろそろ注目されてくるのが秋口の「日経平均構成銘柄入れ替え」だ。2013年以降の銘柄発表日を追うと、2年前が9月1日と少し早めだったほかは、いずれも9月4~6日(実施日は9月末の引け)。例年1カ月半ほど前から“予想レース”がスタートを切る。
先陣を切って13日付で予想レポートを発表したのは大和証券だ。同証券は毎年7月(直近5年間では1~19日付)に発行してきた。
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今日の市況概況
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7月14日(木)☆[概況/大引け]
米FOMCで1%利上げ予想から1ドル=138円台に円安が加速し、電機株と海運株が買われた
大引けの日経平均は164円高の2万6,643円、TOPIXは4ポイント高の1,893ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,051、下落銘柄数は697。出来高は9億7,278万株、売買代金は2兆2,407億円。
米国の6月の消費者物価指数は前年同月比9.1%上昇と5月の8.6%上昇から加速し、市場予想の8.8%上昇を上回った。
インフレ加速が続いているため、7月26日~27日に開催されるFOMCでは1%の利上げが実施されるという予想が浮上した。
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